今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 最近のハリウッド映画を見て感じるのは、そのファンタジー&キャラクター志向である。 平凡社の『世界大百科事典』によると、ファンタジーとは「ギリシア語のファンタシア(映像、想像の意)に由来し、一般に幻想を意味するが、文学においては夢想的な物語全般に冠せられる名称」とある。具体的には「非日常」「夢」「空想」「魔法」「妖精」「異次元」「SF」といった、“この世ならざるものや世界”を表現したものと定義できる。 そしてキャラクターとはここでは、特徴的な個性でブランド化していること(続編へつながるようなキャラクター