この乱世において彼と敵対した物は数知れず。 曹操より強大な者も多かった。 曹操さえいなかったら、覇者になった者もいるだろう。 資格があった人もいる。 ただその時代に千年に一人といわれる人がいた為に、皆涙を飲んだ。 1800年近く経った今も魅力溢れる人として人気があるのも彼の智勇が並々ではなかったからであろうか。 この詩は「歩出夏門行」の最後の一章です 新亀は寿しと雖(いえど)も 猶お意(おわ)る時有り 騰蛇は霧に乗るも 終には土灰と為る 老いたる驥(き)の櫪(うまや)に伏すも 志は千里に在り 烈(たけ)き士(おとこ)は年暮いぬれど 壮(さか)んなる心は已(や)まず 盈(すす)むと縮(しりぞ)くの期(とき)は 但だ天にのみ在らず 怡(い)を養いて福に之(ゆ)けば 年を永くするを得べし 幸甚しくいたれるかな 歌いて以って志を詠まん 変わった甲羅を持つ神