もしあなたの地元で赤ちゃんが産めなくなったらどうしますか? いま、そんな地域が日本各地で少しずつ増えています。 突然、地元の病院で分べんができなくなり、車で往復2時間かけて通院する妊婦も。 どの地域に住んでいても、安心して子どもを産めるようにするためには、どうすればいいのでしょうか。 (和歌山放送局 記者 岡本なつみ、おはよう日本 ディレクター 三田村昂記・佐藤恵梨香) 「ことし3月以降の分べんを休止する」 和歌山県の新宮市立医療センターが去年11月に発表すると、地元に衝撃が走りました。 三重県と奈良県を含めた近隣の11市町村から妊婦たちが訪れ、分べん件数は年に300件以上にのぼる病院です。 いったいなぜ、そんな事態に? 休止の理由は、経験豊富なベテラン産科医の退職でした。 医療センターの産科の常勤の医師は2人だけ。今回の退職によって医師が1人になってしまうと、安全な分べん体制が維持できな