神奈川県箱根町の箱根登山鉄道彫刻の森駅で25日朝、車掌をホームに置き去りにして、電車が発車するトラブルが起きた。 運転士(36)は気付かないまま、次駅の終点強羅駅に到着。車掌(24)は線路脇の道を約700メートル走り、6分遅れで駅に着いた。 箱根登山鉄道によると、トラブルがあったのは箱根湯本発普通電車(3両編成)。運転士は同午前9時頃、車掌が車掌室に乗り込んだ姿を見ていたため、電車を出発させたが、車掌は、ICカード乗車券専用の簡易改札機で残高不足を示すブザーが鳴った乗客に対応するため、ホームに降りていた。車掌は出発合図のブザーを鳴らしていなかったが、運転士は「ブレーキの音で聞こえなかったと思い込んだ」と話しているという。