と て つ も な い ! 大林宣彦監督の新作映画「この空の花 長岡花火物語」が、とてつもない。 すさまじいというか、じじいがガツンとやると、すごいことを素でやる! 理屈超える、時空超える、映画超える。 マジックリアリズムっつーより、じじいリアリズムで、デタラメさ満載の掟破り超傑作かつ超駄作かつ超問題作。 映画のはじまりからすごい。 「この空の花」ってタイトルがあって、「A Movie 長岡映画」って出て、「2011年3月11日を体験した僕らはうんぬん」って出て、「遠藤玲子の感傷旅行」って出て、どんだけ出るんだよ、あわあわしてたら、「まるで夢のような、でも本当の話」ってナレーションで、「長岡ワンダーランドに一緒に旅しましょう」とか言いだして、しょっぱなから、ワンダーすぎてついていけない。 と思ったら、タクシーにのってる遠藤玲子(松雪泰子)がカメラ目線で、「昔の恋人から手紙をもらったのです」