都立葛西臨海水族園(江戸川区)から逃げ出し、約80日間の「逃亡生活」の後に保護されたフンボルトペンギン(1歳)が7日から再公開されることが決まった。 同園によると、ペンギンは江戸川付近で保護された後、結膜炎にかかっていたことがわかったが、点眼薬などの投薬で回復したという。また、寄生虫や細菌感染などは確認されなかった。 東京湾で生きた魚を餌にしていたためか、保護された直後は、餌として出されたアジに口をつけなかったという。飼育員が再訓練した結果、自分から食事するようになり、同園は「公開しても問題はない」として“職場復帰”を決めた。 療養期間中にDNA検査を行ったところ、性別はオスと判明した。公開中は、しばらくこの1羽だけ識別用リングが外されるが、坂本和弘副園長は「今後は、群れの中でも見分けられる工夫をしていきたい」としている。