様々な毛色のタイプのウマ。約5千年前から家畜化が進んだようだ=サイエンス提供 ウマの家畜化は約5千年前に始まり、以後、様々な体色のウマが生まれてきた――。ドイツと米国の研究チームが、古代のウマの骨から採取した毛色に関する遺伝子の分析でわかったと、米科学誌サイエンスに発表した。 シベリアや中東、欧州などで見つかった古代のウマの骨89個で、毛色に関係する六つの遺伝子の変異の有無などを調べた。すると、約7千〜1万4千年前の骨からは茶褐色の毛色になる遺伝子しか見つからず、当初はこの毛色だけだったことがわかった。 それが、6千〜7千年前ごろの骨からは黒毛になる遺伝子が見つかり、2色に増えた。5千年前ごろのウマの骨からは、クリーム色や白毛になる遺伝子が見つかった。4千年前ごろからは、まだら模様など、多様な毛色になる変異が見られるようになった。 チームは、黒色の出現は森林の増加といった環境変化に