機械の神話―技術と人類の発達 作者: ルイスマンフォード,樋口清出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1990/11/05メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (1件) を見る ルイス・マンフォードのこの名著での一番のポイントは、「メガ・マシーン」という概念を創り出したところにある。 直訳すると「巨大機械」となるこの概念は、人工物としての機械をさすのではなく、部品として集合させられた人間が形成する組織体のことをさしている。 マンフォードによればメガ・マシーンはピラミッドの頃に形成され、そのときに頂点を迎えている。名言はしていないが、ピラミッドはその組織体の概念図であるのかもしれない。 メガ・マシーンはその後、破綻を来たし、それでも残存しながら、中世における分散型の技術体系と共存していくことになる。それが、復活を果たすのが近代なのだ。 われわれは、つい、昔の人はすご