学校法人「加計(かけ)学園」系列の千葉科学大学で無報酬の客員教授を務める萩生田(はぎうだ)光一・官房副長官が、「大臣規範」で義務づけられた兼職届を約1年8か月にわたって怠り、6月2日に出していたことがわかった。 政府は同13日、届け出の有無を問う質問主意書に対し、「届け出されている」とする答弁書を決定したが、届け出されたのは主意書の提出と同じ日だった。 萩生田事務所の説明によると、萩生田氏は落選中だった2010年4月に同大学の客員教授となり、特別授業を行うなどして報酬を受け取っていた。衆院議員に復帰した12年12月以降は勤務実態も報酬もなくなったが、「名誉職」の形で客員教授にとどまっている。 大臣規範に基づけば、萩生田氏は15年10月に副長官に就任した際、官房長官に兼職を届ける必要があったが、これを怠っていた。