酒田ケーブルテレビ(STV)を運営する庄内社会教育事業センターが解散し、放送停止に陥るという異例の事態に、関係者の間で困惑が広がっている。 市内の90代男性は昨年12月29日、自宅のテレビが突然映らなくなった。周辺は電波障害があってSTV加入者が多く、同様の被害を訴える人が相次いだが、センターに電話はつながらなかった。「テレビは重要な情報源で、突然放送が止まるなんて想像もしなかった」と憤る。 別の男性は、衛星放送だけは以前に自前で設置したアンテナで受信できるが、ケーブル経由だった地上波が映らなくなった。「電気店に新しくアンテナを立ててもらったが、難視聴地域のため地上波が入らない」と渋い顔。それでもNHKには地上契約の解約を断られたという。