次期衆院選向けに作製された自民党の谷垣総裁のポスターが評判となり、同党が増刷を検討している。 陰影の効果を狙って谷垣氏の表情を逆光で撮影し、森元首相が「総裁の表情が暗い」などと批判したことが報道され、かえって注目を集めたようだ。 ポスターは青空をバックに谷垣氏が右手を振り上げた構図で、1月22日の党大会で披露された。谷垣氏の顔半分が暗く写ったことから、森氏が今月16日の党会合で「自分の選挙区では引き受けない」と発言したのを始め、党内で不評だった。 ところが、党本部には不評が報道された直後から問い合わせが相次ぎ、個人での注文がこれまでに100件に上った。同党の都道府県連にはそれぞれ100~500枚を既に配布したが、追加の要望も寄せられており、党で用意した3万枚は底を付きそうだという。