家庭用ゲーム機などに使われ、カメラで体の動きをとらえる「モーションセンサー技術」をポリグラフ(うそ発見器)に使えないか。埼玉県警科学捜査研究所(さいたま市)が研究を進めている。これまでの検査方法と異なり、体にセンサーを直接取り付ける必要がなく、心理的な圧迫を与えない長所があるという。 本当のことを話す時とうそをつく時とでは、無意識のうちに呼吸や脈拍数などが変化する。そんな人間の生理現象を利用したのがポリグラフ検査だ。 事件の参考人や容疑者に対して、本人の同意のもと、事件にかかわる様々な質問をして脈拍と呼吸、心電図、手の汗のデータ変化をみる。指先や腹、手首などに取り付けるセンサーは計8個。付けたり外したりする過程が心理的な負担になったり、女性への取り付けに女性職員が立ち会わなければならなかったりする。