寒波の影響で海水温が低下し、和歌山県白浜町臨海の北浜海岸に「凍死」した熱帯魚が大量に漂着している。調査する京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授(65)によると、1月28日~2月4日に27種220匹が漂着した。「2011年以来の大量漂着。海水温が最も低くなるのはこれからなので、今後も珍しい魚が漂着するかもしれない」と注目している。 久保田准教授は同実験所近くの北浜海岸をほぼ毎日訪れ、流れ着いた魚介類の定点調査をしている。凍死熱帯魚の漂着は1月20日ごろから始まったという。ほぼ毎日漂着していたが、28日は8種18匹、29日は15種31匹、30日には21種62匹に増えた。31日は7種19匹、2月3日に10種31匹、4日にも16種28匹と続いた。 種類ではハナキンチャクフグが38匹で最も多かった。この他、カモハラギンポ12匹、イシガキフグ8匹などが目立った。大きなものでは全長約40センチのイシガ