「太平洋戦争」と書いてしまったので(^_^;)、ひとこと補正だけしておこう。 例えば、あの戦争で日本はアジアを植民地化していた西洋列強と帝国主義戦争を戦ったのだとか、東京裁判は勝者による裁判であったとか、などなど、あるモメントだけみれば間違ってはいない言挙げをして、さてそれでどうするかというと、戦争を正当化したり戦争責任を棚上げにしたりする。盗人にさえ三分の理、ましてや複雑な歴史過程で一方の側に<理>が皆無であるなどというわけはない。だがもちろん、問題は、二分や三分の理ではなく、トータルな歴史である。 41年12月に、少なからぬ人々は、それまでの中国への軍事侵攻とともに心理的負担として蓄積されてきた、後ろめたさや鬱屈からの一種の解放感を感じたのだった。その限りでは、当時すでに、明らかに連続した戦争を、非連続なものとして了解したいという心理があった。 どう言い繕っても、少なくとも31年以後の