中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングは研究開発費を2倍余りに増やし、向こう3年で150億ドル(約1兆6900億円)とする。次世代技術を開発し、業界を一変させる可能性のあるムーンショット(困難だが実現すれば大きな影響をもたらし得る挑戦)プロジェクトを探る。 アリババは世界各地に研究所を7カ所設立し、研究員を100人採用すると電子メールを通じて発表した。人工知能(AI)やインターネット・オブ・シングス(IoT)、量子コンピューティングの研究に従事し、特定分野では機械学習やビジュアルコンピューティング、ネットワークセキュリティーなどを含むとしている。 ブルームバーグの集計データによれば、アリババが過去3会計年度に投じた研究開発費は64億ドル。今回発表した支出額はその2倍余りとなる。 研究所は中国国内のほか、米国、ロシア、イスラエル、シンガポールに設立し、カリフォルニア大学バーク