東京電力、福島第一原子力発電所の事故から2年半がたちましたが、放射性物質に汚染された地下水の海への流出は2号機の海側を中心に今も続いています。 このエリアでは、流出を防ぐ緊急の対策が進んでいますが、東京電力は今のところ効果は確認できていないとしています。 福島第一原発では、ことし5月以降、海に近い観測用の井戸や港から高い濃度の放射性物質が検出されたのをきっかけに、汚染水が地下水とともに海に流出していることが明らかになりました。 放射性物質の性質に詳しい日本原子力研究開発機構の武田聖司研究主幹は、東京電力が公表した観測用の井戸の地下水のデータを検証しています。 武田研究主幹は2号機の海側の井戸の水から、今も海に地下水が流出していることを示す特徴的なデータが出ていて、これらの井戸は主要な汚染源と考えられているトレンチと海の間に並んでいるといいます。 これらの井戸の水では、土や砂に吸着し