新型コロナウイルスの感染拡大が続く札幌市内の医療機関などで、不織布製マスクの着用を求める動きが広がっている。ウレタン製マスクについて、札幌市保健所が昨秋、医療機関に対し、不織布より感染リスクが高いと通知したためで、体育施設などでも不織布着用を求めている。インターネット上ではウレタンを着けた人を非難する声も出ている。だが専門家は「ウレタンも飛沫(ひまつ)を防ぐ効果は十分ある」として、場所に応じた使い分けを求めている。 ■受診断る病院も 札幌市厚別区の羊ケ丘病院は昨年11月下旬、病院の出入り口に不織布製マスクの自動販売機を設置した。ウレタンや布製を着けた患者が来院すると不織布製への交換を促し、従わない場合は受診を断っている。担当者は「保健所の通知もあり、医療継続のためには仕方がない」と話す。
国内最大級の新型コロナウイルスのクラスターが発生し、終息宣言をした旭川厚生病院の森院長(左)=打田達也撮影 新型コロナウイルスの国内最大規模のクラスター(感染者集団)が終息した旭川厚生病院の森達也院長(64)が、26日の記者会見で「27日から外来の全診療科を再開する」と述べた。院内で感染が拡大した原因や、今後の診療態勢や感染対策について答えた。 一問一答は次の通り。 ――国内最大規模のクラスターとなった原因は。 「昨年11月20日に1例目の感染が判明する前に、院内で感染が広がっていた可能性がある。当時、PCR検査は全身麻酔が必要な患者にのみ実施し、発熱者への検査は全員ではなかった。症状がほとんどない感染者も多く、院内へのウイルスの持ち込みに気づけなかった。また、院内はほぼ満床で、看護の人手を確保するため、濃厚接触者でもPCR検査で陰性の職員には勤務を継続させた。その中から感染者も出てしまっ
旭川市は26日、新たに20人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。全員が軽症か無症状。 重症心身障害児(者)施設の北海道療育園では、第1療育課の職員と入所者の計13人が感染し、クラスター(感染者集団)は163人になった。国内最大規模のクラスターが発生している旭川厚生病院は看護師2人の陽性が分かり、市が確認した感染者は303人に。同病院は午後4時現在の総数を308人と発表した。 クラスター以外では5人が感染。感染経路を調査中の2人のうち、1人は旭川厚生病院の患者として感染を公表済みで、回復後に再び陽性となる再陽性だった。市によると、陰性となり退院した後に発熱し、検査したところ陽性が分かったという。再陽性は市内で3例目。(折田智之)
【旭川】旭川市が6月に開設した「新型コロナウイルス感染症対策基金」への寄付が、半年で1億6800万円(17日時点)に達した。寄付は全国からで、市内で大規模クラスター(感染者集団)が相次いで発生した11月以降に目立ち、応援のメッセージも。財政難の市にとっては医療や経済支援策に充てられる貴重な財源で「収束に向けて活用したい」と感謝している。 全国からの寄付の多くはふるさと納税のポータルサイト経由で、11月以降の1カ月半だけで6千万円以上。寄付は市のホームページ(HP)などでも受け付けている。 【関連記事】 日赤道支部、コロナ禍で寄付金減少 過去30年で最低の見通し 「まけるな療育園」支援続々 看護師、医師ら派遣 花や手紙、のぼりも 文春「吉田病院なくなるしかない」発言釈明 旭医大・吉田学長「意図と違う」 分娩綱渡り 2病院休止→妊婦30人が転院2回 旭川 道北の献血、目標割れ続く コロナ感染拡
日本製紙(東京)が釧路工場の製紙事業からの撤退表明を受け、製紙業とともに発展してきた釧路の港湾への影響が懸念されている。釧路港の年間取扱貨物量の約1割を同社関連の紙・パルプなどが占めており、市の推計では、年100隻以上の入港がなくなるとみられ、これに伴い、市の収入である入港料や岸壁使用料も1千万円以上減りそうだ。 釧路市によると、釧路港の2019年の取扱貨物量1510万トンのうち、同社が製造した紙・パルプ、原料の木材チップや燃料の石炭など同社の製紙関連は約1割の170万トンを占める。例年、取扱貨物量の品目別では石油類の約200万トンが最も多いが、これにほぼ匹敵する量だ。 市は、釧路工場撤退により同社の製紙関連の貨物輸送がなくなった場合、同社向けに石炭やチップを運んでいる船や、各社の製品を混載している船について、年100隻以上の入港がなくなると推計。貨物船は年2700隻ほどが入港しており、少
JR北海道の島田修社長は北海道新聞のインタビューに答え、JRが廃止・バス転換方針としている留萌線深川―留萌間、根室線富良野―新得間について「何年も議論していればいいものではない」と述べ、沿線自治体の合意が前提としながらも早期決着を目指す考えを示した。島田社長が本紙の単独インタビューに答えるのは昨年秋以来で、新型コロナウイルス感染拡大後では初めて。 島田社長は新型コロナの影響でバス事業者の経営も厳しさを増していることを踏まえ「バスも鉄道もと言っていると、地域の公共交通が消失してしまう」と、同一区間を走る交通機関が共倒れになることを懸念。「(沿線自治体が)早期に決断する必要性が、新型コロナにより加速した」と強調した。バス転換の時期には言及しなかったものの、国の監督命令で一定の結論を出すよう命じられている2023年度までが念頭にあるとみられる。
買物公園活性化、杉村太蔵さん買って出た 空き店舗借り上げ、出店募集へ まずは来年5月の飲食店開業目指す
【旭川】旭川医大元助教授らの有志グループが近く、同大の吉田晃敏学長の解任手続き開始を求める署名活動を始める。集めた署名は文部科学相と、学長の解任を審査する同大学長選考会議に提出する方針。 グループは同大元助教授の医師水元俊裕さん(80)=旭川市=が代表を務め、札幌市や仙台市などの医師や道内大学理事ら8人で構成。連名の請願書では、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した旭川市内の慶友会吉田病院を巡り、吉田学長が「あの病院がなくなるしかない」などと発言したと報道され、社会的批判にさらされていると指摘。吉田氏が学長を続ければ「旭川市民にとって、大きな不利益」などとしている。 1万人以上の署名を目指し、ネット上での署名活動も検討中という。(前田健太) 【関連記事】 文春「吉田病院なくなるしかない」発言釈明 旭医大・吉田学長「意図と違う」 吉田病院、市と旭医大批判 旭川・大規模クラスタ
【千歳】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、到着が成田、関西、中部、福岡の4空港に制限されている中国、韓国からの旅客便受け入れについて、国土交通省は18日、新千歳空港でも21日から認める方針を固め、航空会社などに通知した。空港での検疫態勢が整ったと判断した。 政府は3月、中国と韓国からの到着便を感染防止の水際対策のため、成田と関西に制限。新千歳では、中国、韓国便とも同月8日を最後に発着がなくなった。その後、政府は経済活動再開を重視し受け入れ空港を拡大する方針に転換。11月1日から中部、同17日から福岡空港での受け入れを認めた。 【関連記事】 11月の新千歳、出入国者ゼロ 5カ月連続 2600人足止め想定し訓練 新千歳 発熱者誘導や寝具の配置確認 除雪車9台、V字隊列で連携確認 新千歳で訓練 女満別―成田、2月就航 ピーチが正式発表 函館イカ不漁、中国船の影 推計漁獲量は日本の10倍
道は9日、11日に期限を迎える新型コロナウイルスの集中対策期間後の新たな対策案を固めた。複数の医療機関でクラスター(感染者集団)が発生している旭川市内は25日までの2週間、市民の不要不急の外出自粛を要請する。道民に対する感染への注意喚起は年末年始の対応を追加したうえで来年1月15日まで継続し、札幌市内の接待を伴う飲食店への休業など、道民の行動抑制に関する要請は現状のまま12月25日まで延長する。 旭川市民への不要不急の外出自粛要請は「感染リスクを回避できない場合」とし、市外との往来自粛や飲食店への営業時間短縮要請などは見送る。旭川市内での感染が医療機関など施設内に集中していることを踏まえ、住民への要請は札幌に比べ抑制した。
旭川市は1日、市内で新たに37人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新たに旭川大学高と、スポーツサークルでクラスター(感染者集団)が発生し、クラスターは計7例になった。旭川で複数クラスターは初。また、1日の発表数では最多となる8人が死亡した。死亡したのは11月22日~12月1日で、いずれもクラスターが発生している慶友会吉田病院と旭川厚生病院の感染者。死者は計23人になった。 旭川大学高では、市内の生徒5人と市外の生徒3人の感染が確認された。発表済みの生徒1人と教諭1人(いずれも市内)と合わせ、クラスターは計10人。このうち市外の生徒3人については、2日以降に道が発表する。生徒9人はいずれもこの教諭の授業を受けていた。同校は4日まで休校する。 スポーツサークルでは、6人の感染が確認された。発表済みの1人と合わせ、クラスターは計7人。うち1人は市福祉保険部の会計年度任用職員の40代女性。
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