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  • 国産小型ロケット「イプシロンS」を2023年に打ち上げ、JAXAなどが開発 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    ニュース 国産小型ロケット「イプシロンS」を2023年に打ち上げ、JAXAなどが開発 2020.06.22 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国産小型ロケット「イプシロン」の改良型を「イプシロンS」と命名し、初号機を2023年に打ち上げると発表した。IHIエアロスペース(IA、東京都江東区)との共同開発で、2号機から同社に打ち上げ業務を移管する。両者が基協定を締結して開発体制が整った。初号機にはNECが開発を受注したベトナムの衛星を搭載する。 イプシロンは3段式の固体燃料ロケットで、政府が大型ロケット「H2A」などと共に基幹ロケットと位置づけている。2013年に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で初号機を打ち上げ、これまで4機全て成功している。1段目をH2Aの固体ロケットブースターと共通化し、機体点検や管制を合理化するなどしてコストを抑えたのが特徴だ。イプシロンSと、今年度に初打ち上

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  • 1型糖尿病、寄生虫が「糖」で発症抑制 新たな予防・治療法に期待 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    サイエンスクリップ 1型糖尿病、寄生虫が「糖」で発症抑制 新たな予防・治療法に期待 2020.05.18 草下健夫 / サイエンスポータル編集部 免疫機能の異常でホルモンの一種のインスリンができず、高血糖になる「1型糖尿病」。患者は子供や若者を中心に、幅広い年代におよんでいる。こうした中、理化学研究所などのグループが注目すべき成果を上げた。発症を抑える免疫細胞を特定し、腸内の寄生虫が分泌する「糖」がカギを握ることを、マウスを使った実験で突き止めたのだ。さらなる研究を通じ、1型糖尿病の新たな予防、治療法の開発につながる期待が高まる。 患者は全国で約10万~14万人 1型糖尿病は、来なら異物から体を守るべき免疫の仕組みが、誤って自分の細胞や組織を攻撃する「自己免疫疾患」の一種。インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の「ベータ細胞」が、自分の免疫細胞に破壊されてしまう。このため、べ物から得られ

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  • クロール、始めのバタ足は“不要不急” 水の抵抗でかえって減速 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    競泳のクロールの泳ぎ出しで、手をかく前に急いでバタ足をする必要はない、と順天堂大学などの研究グループが発表した。水の抵抗でかえって減速することを実験で証明したという。選手が始めの段階のバタ足を止めることで、記録の向上が期待される。 実験したのは同大スポーツ健康科学部の武田剛准教授、筑波大学体育系の高木英樹教授らのグループ。日常トレーニングを積み、全国規模の大会出場経験を持つ男子選手8人が、1週間の練習を経て実施した。動作のパターンを(1)プールの壁を蹴った後、両足をそろえてキックするバタフライキックだけを5回行ってクロールを泳ぎ出す、(2)バタフライキック5回の後に6回のバタ足を追加してクロールを泳ぎ出す——の2通り設定し、水中カメラで撮影して両者の速度の変化を比較した。 その結果、バタ足をすると、しない場合に比べ平均で秒速31センチ遅くなった。実験に基づくと、バタ足を6回すれば、しない場

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  • 国内で感染拡大の新型コロナは欧米から 「現在は第2波」と感染研がゲノム解析で見解 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    国内で現在感染拡大している新型コロナウイルスは欧州や北米から持ち込まれ、このウイルスが全国に拡散した可能性が高い、と国立感染症研究所(感染研)がこのほど発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者から採取したウイルスのゲノム(全遺伝情報)解析の結果だ。同研究所は中国・武漢市からの初期の感染はほぼ終息し、これを第1波とすると「現在は第2波」との見解を示した。 厚生労働省によると、29日段階で国内の感染者はクルーズ船の乗員乗客を含めると1万5000人に迫り、死者は448人になった。これらの数字はPCR検査による確認・報告数で、専門家の多くは実際の市中感染者はかなりの数に上るとみている。また米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、世界全体では感染者が317万人を、死者は22万人を超えた。 感染研・病原体ゲノム解析研究センターの黒田誠センター長らのグループは、国内の患者562人か

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  • スパコン「京」、多くの成果残し30日にシャットダウン 後継機「富岳」に引き継ぐ | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    ニュース スパコン「京」、多くの成果残し30日にシャットダウン 後継機「富岳」に引き継ぐ 2019.08.28 理化学研究所(理研)のスーパーコンピューター(スパコン)「京(けい)」が多くの研究機関などとの共用運用を終えて30日にシャットダウンする。日を代表するスパコンとして7年近くにわたって数多くの成果を上げてきた「京」はその役目を2021年ごろに運用開始を予定する後継機「富岳(ふがく)」に引き継ぐ。 京の開発計画は政府が主導して2006年に始まった。約1110億円をかけて理研と富士通が共同で開発を進めて2012年9月に共用運用を開始した。毎秒1京回(京は兆の1万倍)計算できる能力を持つ。国内外の大学や公的研究機関や企業などに活用され、地球環境や防災、生命科学、医学・医療といった分野の公的研究ばかりでなく、数多くの企業の開発研究に貢献した。既に今月16日に研究機関や企業による共用運用を

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  • 縄文時代の終わりから弥生時代にかけて急激な人口減少があった DNA解析で判明 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    縄文時代の終わりに急激な人口減少があった—。約2500年も前のこうした興味深い現象を東京大学の研究グループが現代の日人男性のDNA解析から明らかにした。寒冷化により狩猟生活をしていた縄文人の料が減ったことが原因らしいという。研究成果はこのほど英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。 東京大学大学院理学系研究科の大橋順准教授と大学院生の渡部裕介さんらは、同大学大学院医学系研究科の徳永勝士教授(研究当時)らと共同で、日人男性345人の男性だけが持つY染色体の塩基配列を解析した。Y染色体は父親から息子へ受け継がれるため、変異をもとに系統を調べることができる。 現在の日人は縄文人と大陸からの渡来系弥生人の混血と考えられているが、解析の結果、日人のY染色体は七つの系統に分かれ、縄文人に特有の型を持った系統の男性が122人いることが判明した。このため研究グループはこの122人

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  • 絶滅したはずの甲殻類オオスナモグリは生きていた | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    化石でしかその存在が知られず、絶滅したとされていた甲殻類のオオスナモグリが生きていた、と千葉県立中央博物館(千葉市中央区)が5日明らかにした。同博物館の研究者らが静岡、高知両県の干潟でこの甲殻類とみられる生物を発見、長時間かけて分析して結論づけたという。同博物館は6日から30日まで標を公開している。 千葉県立中央博物館によると、オオスナモグリは固いはさみを持つ甲殻類で、現在国内に生息しているニホンスナモグリよりもハサミが大きい。関東地方から沖縄島の、地質時代区分で中期更新世〜完新世の地層で化石が見つかっているが、絶滅種と考えられていた。 こうした中で同博物館動物学研究科長の駒井智幸さんのほか、高知大学教育学部、京都大学フィールド科学教育センターの研究者らによる研究グループは日各地の干拓や砂浜で調査を実施。高知県土佐市や静岡県沼津市で、オオスナモグリと似た甲殻類を発見した。 研究グルー

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  • 衛星利用のドローンを山岳遭難救助に活用 通信状況悪い現場で威力 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    衛星を利用したドローンを夏山の遭難救助訓練に活用することを目指した実証実験をこのほど新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とスカパーJSATなどの研究グループが実施した。NEDOによると、実験は成功し、通信状況が悪い山岳地帯での遭難者捜索現場などに威力を発揮すると期待される。 ドローンの運用には主に携帯電話用の通信回線(LTE)などの地上通信を使う。このため、山岳地域など地上通信が届かないエリアでは衛星通信が必要だった。しかし衛星通信用の装置は大型なために大型装置を現在普及しているマルチコプター型ドローンに搭載するのは難しかった。 このためNEDOなどの研究グループは、小型で軽量な衛星通信装置を新たに開発。これをドローンに搭載して山岳救助に活用する計画を進めた。実証実験は5月29〜30日、鳥取県警察部が同県内にある大山で主催した「大山における夏山遭難救助訓練」の際に行われた。実験

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  • 明月記と江戸時代の天文台跡が初めての「日本天文遺産」に | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    新古今和歌集、小倉百人一首などを編んだ藤原定家が鎌倉時代に残した「明月記」と、福島県会津若松市に保存されている江戸時代の天文台の建屋が、日天文学会(柴田一成会長)の第1回日天文遺産に認定された。 日天文学会は、日の天文学や暦学にとって歴史的価値の高い史跡や建造物、測定装置などの品物、文献を認定し、次世代へ伝える日天文遺産の制度をこのほど創設した。初回の今回は、学会員から推薦のあった25件から明月記などの2件を認定した。 国宝に指定されている明月記は定家(1162〜1241年)の自筆日記で、定家が見聞きした日や月、オーロラなどの天文現象も記されている。たとえば「客星」は急に現れた星を意味しており、恒星が寿命の最期に爆発して明るく輝く「超新星」や彗星(すいせい)などが含まれる。イタリアのガリレオ・ガリレイが望遠鏡を使って天体観測したのは1609年。それ以前の1006年、1054年

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  • 日本沿岸の動物プランクトンは21度超の海水温で大量死の可能性 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    海の生き物たちが暮らしていくための栄養は、植物プランクトンが作り出している。プランクトンとは、自分で泳がず、おもに流れに身を任せて移動する水中の生き物のことだ。海面近くを漂うさまざまな種類の小さな植物プランクトンは、陸上の植物とおなじように、太陽の光を使う「光合成」で二酸化炭素と水から栄養分を作る。栄養分を体に蓄えたこの植物プランクトンを動物プランクトンがべる。その動物プランクトンを小さな魚がべる。それを大きな魚がべる。最初に植物プランクトンが作った栄養は、この「物連鎖」で生き物全体を支えることになる。 ここで大切なのは「連鎖」だ。連鎖のどこかが欠けると、来の生態系は損なわれてしまう。近年の急速な地球温暖化で海水は温まっており、さまざまな形でこの連鎖がほころびる可能性が指摘されている。英スウォンジー大学のカム・タン教授、東京大学の高橋一生(たかはし かずたか)教授らの研究グループ

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  • 2018年11月19日ニュース「絶滅が心配なナガスクジラの数増え、マウンテンゴリラも回復傾向 IUCNのレッドリスト最新版」| SciencePortal

    ニュース 絶滅が心配なナガスクジラの数増え、マウンテンゴリラも回復傾向 IUCNのレッドリスト最新版 2018.11.19 絶滅危惧種のナガスクジラの生息数が増え、マウンテンゴリラも回復傾向にある、と国際自然保護連合(IUCN)がこのほど発表した。IUCNは絶滅危惧種を保全するための行動の成果が出たことを評価しつつ今後も保全への努力が重要、としている。 IUCNの分類による絶滅危惧種は、「深刻な危機」(CR、ⅠA類)、「危機」(EN、ⅠB類)、「危急」(VU、Ⅱ類)に細分化されている。IUCNが公表した「レッドリスト」最新版によると、日近海をはじめ世界の海に広く生息するナガスクジラの個体数は、1970年代と比べると商業捕鯨が国際的に禁じられた効果が出てほぼ倍増し、推定約10万頭に達した。このため、引き続き絶滅が心配されるものの、今回「危機」から「危急」に、また西部太平洋の海域に生息するコ

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  • 2018年11月15日ニュース「北海道のカエルは本州から来た外来カエルを食べて死ぬ」 | SciencePortal

    アズマヒキガエルの卵は、晩春の池で孵化(ふか)する。そこにはすでに北海道在来のエゾサンショウウオの幼生や、大きくなったエゾアカガエルのオタマジャクシがいる。アズマヒキガエルのオタマジャクシは小さくて動きが鈍いので、エゾサンショウウオやエゾアカガエルの子どもたちのえさになる。 ヒキガエルは毒をもっている。アズマヒキガエルのオタマジャクシをべたエゾアカガエルやエゾサンショウウオの子どもたちは、大丈夫なのだろうか。 それが、まったく大丈夫ではなかった。北海道大学の修士課程で研究していたエバンゲリア・カジラさん、岸田治(きしだ おさむ)准教授が水槽で実験したところ、外来のアズマヒキガエルのオタマジャクシをべたエゾアカガエル、エゾサンショウウオの子どもは、その多くが死んでしまったのだ。とくにエゾアカガエルの致死率が高かった。 カジラさんらは、野外の池で3種類が出合うときのそれぞれの体の大きさを考

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  • 日本版GPS体制の本格運用始まる 高精度位置情報の活用に期待 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    版の衛星利用測位システム(GPS)を担う衛星「みちびき」4基体制の格運用が1日からスタートした。まだ米国のGPS衛星も活用しているが、「みちびき」の参加により、山間部や高層ビルの谷間などで生じていた位置表示の乱れや大きな誤差の問題が大きく改善される。今後は幅広い分野で正確な位置情報の活用が可能になるという。 「みちびき」は、2010年9月に1号機が、17年の6月、8月、10月にそれぞれ2、3、4号機が相次いで打ち上げられた。1,2,4号機は日からオーストラリアにかけた上空で8の字を描く「準天頂軌道」を周回する。3号機は静止軌道を飛行している。4号機の打ち上げ成功で、日GPS格運用に必要な4基体制になり、その後さまざまな試験が行われてきた。 内閣府の宇宙開発戦略推進事務局によると、「みちびき」4基の格運用が始まったことにより、常時少なくとも1つの衛星は、日のほぼ真上の軌道

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  • 八重山巨大津波は大規模な海底地滑りが原因だった 産総研などが解明 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    江戸時代の1771年に起きた「八重山巨大津波」の原因は大規模な海底地滑りだった可能性が高い—。このような解析結果を、産業技術総合研究所(産総研)などの共同研究グループがこのほど発表した。八重山巨大津波は石垣島、宮古島などを中心に約1万2千人の犠牲者を出した江戸時代の大災害として知られる。その原因についてはいくつかの説があったが結論は出ていなかった。今回の成果について研究グループは2島周辺地域の津波想定や防災対策に役立つと期待している。 八重山巨大津波は1771年4月24日(和暦では明和8年3月10日)に発生。巨大津波が石垣島、宮古島などを襲った。これまでの研究で最大波高は30メートルに達し、この2島を中心に約1万2千人の犠牲者を出したとされている。「明和の大津波」とも呼ばれるこの歴史的な巨大津波の原因については、「プレート沈み込み境界で発生した地震」「活断層型地震」「海底地滑すべり」など、

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  • 日本海は、450万年前に太平洋とたもとを分かった | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    あの小さな日海は、世界でも珍しい「孤高の海」だ。対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡、間宮海峡という狭いすき間で、大きな太平洋、東シナ海、オホーツク海とつながっているが、海峡の水深はせいぜい百数十メートルほど。最深部の水深は、富士山の高さとほぼ同じ約3800メートルなので、つまり、ほとんど出入り口のない器に塩水がたまったような海なのだ。 それなら湖のようなものかといえば、そうではない。まず、海流がある。黒潮から分かれた南からの海流が、対馬海流となって対馬海峡から流れ込んできている。大陸沿いに北から南に流れるリマン海流もある。外洋との海水の行き来がほとんどないので、水深300メートルより深いところには「日海固有水」と名付けられた海水がたまっている。こういうたまり水は、生物の死がいなどが分解されるときに酸素を消費して酸欠状態になり、死の海になるところだが、日海はそうはならず、豊かな海の恵みをもた

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  • ツキノワグマはドングリの結実量に合わせて採食効率を高めていた | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    サイエンスクリップ ツキノワグマはドングリの結実量に合わせて採効率を高めていた 2018.09.04 藤井友紀子 / サイエンスライター 里山に下りてきたクマと人が出合い、被害を受けるニュースをときどき耳にする。山にはクマがあふれているのだろうか? そうではない。クマは、環境省が作成しているレッドリストでは「絶滅のおそれのある地域個体群」とされ、地域によっては絶滅が危惧されている動物だ。そのため、保護を必要とする動物でもあるが、実は、その生態には不明な点が多い。 日には北海道にヒグマが、州と四国にツキノワグマが生息している。ツキノワグマは、植物や果実、昆虫などをべる雑性の動物だ。秋には冬眠に備えて物の中でもドングリを好んでべる。そんなツキノワグマが、ドングリをべるのに、結実の豊凶に合わせて採行動を変化させ、採効率を高めていることが、東京農工大学と森林総合研究所の研究チー

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  • 電気で飛ぶ航空機の開発が始まる JAXAがコンソーシアムを設立 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、電気で飛ぶ航空機の技術開発を目指す組織「航空機電動化コンソーシアム」をこのほど設立した。世界の航空機需要が増える中で地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)を排出しない「地球にやさしい航空機」の実現を目指すという。 JAXAによると、世界の旅客需要の増加にともなって航空機の数は今後20年間で倍増することが予想されている。航空機用ジェット燃料は天然の原油を精製して得られる成分を主につくられるため化石燃料に分類される。このため国際民間航空機関(ICAO)の総会で国際線航空機によるCO2の排出規制で合意するなど、航空分野での温暖化対策の機運が国際的に高まっている。しかし従来の技術によるジェット燃料燃費向上策には限界があり、革新的な技術による航空機の電動化やバイオ燃料の導入などが求められていた。電気自動車用のバッテリーやインバータ、モーターなどの性能は近年飛躍的

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  • 生き物たちは大量絶滅からすぐに立ち直っていた | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    地球が誕生してから46億年。ジュラ紀、白亜紀といった時代に陸上の王者だった恐竜たちは、6600万年前に急にいなくなった。それはたしかにそうなのだが、「億年」とか「千万年」という単位で時間を言われても、実感がわかない。ここまで時間のスケールが大きくなると、何十万年、何百万年くらいの違いは、まあどうでもよい誤差範囲のような気がしてくる。こんな大昔の話、細かいことなど、そもそもわからないのではないか……。 だからこそ驚きなのだ。東邦大学の山口耕生(やまぐち こうせい)准教授らの国際研究グループがこのほど発表した論文によると、恐竜を含む多くの生物が滅んだ「大量絶滅」の原因となった巨大隕石の衝突現場で、わずか2〜3年後に生き物が復活していた可能性があるという。「年」の細かさで、話ができるというのだ。もちろん、隕石の衝突時期を推定する方法と、その後の環境変化を調べた今回の方法は別物なので、衝突の時期そ

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  • ナナフシは鳥に食べられて卵を遠くに運んでもらうのか? | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    生き物は、その生息範囲を広げておいたほうが子孫の繁栄には有利だ。山火事があってその一帯の生き物が焼けてしまっても、別の場所で暮らしている仲間がいれば全滅せずにすむ。気候の激変があったとしても、地球上のあちこちに生息範囲が広がっていれば、きっとどこかで生き延びている仲間がいるはずだ。 だが、生き物は、自分で動けるとはかぎらない。動けない場合、生息範囲を広げるには、なにか特別な戦略が必要だ。植物は動けないから、種を風で飛ばしたり、果実の中に種を仕込んでおいて鳥にまるごとべてもらい、遠くで糞(ふん)として落としてもらったりする。それならば、昆虫のなかにも、親ごと鳥にべられて体内の卵を遠くに運んでもらう種類がいるのではないか。そう考えたのが、神戸大学の末次健司(すえつぐ けんじ)特命講師らの研究グループだ。 昆虫の多くは、飛んだり跳ねたりして自分で生息範囲を広げることができる。そこで末次さんら

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  • シラスウナギには、いま「逆風」が吹いているのかもしれない | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    ニホンウナギ(以下「ウナギ」)は日でも養殖されているが、これは親に卵を産ませて増やすのではなく、冬から春にかけて黒潮に乗ってやってくる稚魚のシラスウナギを捕獲して育てる。そのシラスウナギが近年、減っている。日での漁獲量はここ20年ほど、年ごとに大きく変動しながら、年に5〜6%のペースで減り続けている。 その原因として、ウナギが成長する川の環境悪化や乱獲などさまざまな候補が挙げられているが、一番の原因が何なのかは、よく分かっていない。海洋研究開発機構と日大学の研究グループがこのほど発表した論文によると、風によって起きる海流の変化も、その候補になりそうだ。海流の流れる強さや位置が昔と今とで違ってしまい、シラスウナギが日のほうへ流れにくくなっているというのだ。 ウナギは、グアム島の西方、赤道のやや北にある西マリアナ海嶺の海域で産卵する。ここには西に向かう北赤道海流が流れている。この海流は

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