ロシア極東カムチャツカ半島南部の海岸で9月下旬、大量のウニやタコ、ヒトデなどの海洋生物の死骸が打ち上げられ、ロシア科学アカデミーなどは28日までに、藻類からの毒素発生やこれに伴う酸欠が理由との見方を示した。 海岸では9月下旬に海水が緑っぽく変色し、サーファーらが目の痛みを訴えた。環境保護活動家らはミサイル燃料が流出したのではないかなどと推測し、原因を探る報道が続いていた。 ロシア科学アカデミーのアドリアノフ副会長によると、植物性プランクトンのカレニアが大量発生し、海底で大規模な酸欠状態が発生したことなどが原因だとほぼ結論づけた。 海洋汚染の疑いで捜査した連邦捜査委員会は23日、船舶などからの石油流出はなく、手当てを受けた人たちの毒物中毒の兆候や重金属の検出もなかったと明らかにした。