さようなら、ニッケイ新聞!――。悲しいことに、本紙は本日付をもって廃刊になる。 「寂しくてどうにもならないね」「邦字紙は我々の心の灯台だから、なんとか頑張って」などなど、この1カ月間、愛読者の皆さんから、もったいないような温かいメッセージを数限りなく頂き、本当に邦字紙記者冥利に尽きる。「ありがたい」と手を合わせて感謝するしかない。 この3年間、ブラジル最後の邦字紙として「ロウソクの火を吹き消さないように」という心細い感覚で、注意深く突風を避けて怖々とやっていたところに、パンデミックという超巨大台風が無慈悲にも襲った感じだ。実際、ひとたまりもなかった・・・。 だが、幸いなことに本紙とはまったく別の組織から新しい邦字紙「ブラジル新報」が発刊されるコトになった。その創刊号は1月4日付なので、それまで2週間、印刷版の邦字紙はなくなる。 ただし「ブラジル日報」は来週1週間、ブラジル社会面の記事をだけ