技術の発展により、AI(人工知能)が人間の労働を肩代わりする事例が増えてきている。例えばAmazonの倉庫では物流ロボットがビュンビュン動き回っていたり、入居者のケアにAIを導入し始めた介護施設があったり、活躍の幅は実にさまざまだ。 そして、今度は警備のシーンに新たなムーブメントが巻き起ころうとしている。警備業界を代表する企業であるセコムが、世界初の「バーチャル警備員」を開発したのだ。搭載されたAIによって警備を行う……そんな革新的なニューカマーの能力を徹底解剖していこう。 ・「バーチャル警備員」、知られざる監視能力 日本の警備業界は深刻な人材不足に直面しており、それを解消するために開発されたのが「バーチャル警備員」である。現実空間を映しこむミラーディスプレイ上に3Dモデルとして表示され、警戒・監視や受付などを行うのだ。 エントランスでの使用が想定されている「バーチャル警備員」。まず何と言