ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (223)

  • 【動画】なぜセックスは隠れてするのか、鳥で研究 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    アラビアヤブチメドリ(Turdoides squamiceps)は人間と同様、優位に立つカップルでも日常的に性行為を隠す。このような行動が科学文献に記録されている、人間以外で唯一の種だ。研究チームがその理由を探った。 アラビアヤブチメドリ(Turdoides squamiceps)の英語名 Arabian babbler は、アラビアのおしゃべりという意味だが、名前に似合わず私生活を他言することはない。 最新の研究によれば、群れのなかで優位に立つカップルであっても、アラビアヤブチメドリはわざわざ仲間から隠れて交尾を行うという。このような行動は人間特有のものと広く考えられてきた。(参考記事:「東ヒマラヤの新種――チメドリ」) 「群れを支配するオスとメスはカップルとしてのコミュニケーションや交尾そのものを隠すため、相当な努力をしています」と話すのは、学術誌「Evolution and Huma

    【動画】なぜセックスは隠れてするのか、鳥で研究 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • コモドドラゴンの生息地が広がらない意外な理由

    オスのコモドオオトカゲが、浜辺で休んだ後、海へ入っていく。彼らは時折、海岸で水に浸かるが、最新の研究によれば、沖へ出て行くことはめったにないらしい。島めぐりとは縁がないようだ。(Photograph by Stefano Unterthiner, Nat Geo Image Collection) 人間を超える巨体で鋭敏に狩りをし、相手に噛みつくと毒を流し込むコモドオオトカゲ(Varanus komodoensis)は、なかなか驚異的な生き物だ。長距離移動をこなせるうえ、天敵がほとんどいない。にもかかわらず、彼らがどうしてもっと広い範囲に生息していないのか、一部では不思議に思われてきた。(参考記事:「毒で獲物を仕留めるコモドオオトカゲ」) インドネシアのバリ島からティモール島にかけての小スンダ列島が、コモドオオトカゲの唯一の生息地だ。最新の研究によれば、このトカゲたちは、地元での生活に大変

    コモドドラゴンの生息地が広がらない意外な理由
  • 【動画】深海タコの大群が見つかる、世界最大 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    水深3200メートルの深海底を遠隔操作の無人探査機で調べていた科学者たちが、これまで誰も見たことのない驚きの光景に出くわした。 米国カリフォルニア沖にあるダビッドソン海山のふもとに突き出た岩場に、数百匹のタコが集まっていたのである。Muusoctopus robustus と呼ばれる、ミズダコの仲間である。 「小さな丘の東側を降りていくと、突然数十匹のタコの群れが現れました。すると、向こうにも数十匹、その向こうにも数十匹という具合に、いたるところに群れていたんです」。探査船ノーチラス号の主任科学者で、モントレー湾国立海洋保護区の海洋生物学者でもあるチャド・キング氏は語った。(参考記事:「【動画】深海でかわいすぎる“ダンボ”タコに遭遇」) 合計1000匹以上はいただろうという。岩と岩の間に集まって、ほとんどのタコは腕で頭部を覆い、裏返しになったような格好でうずくまっていた。通常、メスが抱卵し

    【動画】深海タコの大群が見つかる、世界最大 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • ヒヒを狩り始めたリカオン、衝撃の光景と苦闘 写真12点 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    リカオンはアフリカで最も謎めいた動物の一つだ。ほとんど理解されておらず、激しい迫害を受けている。しかし、私にとっては、これまでに出会った中で最もかわいい動物だ。リカオンが、私たち人間の仲間である霊長類をべる姿を目の当たりにしても、その気持ちは変わらない。(参考記事:「動物大図鑑 リカオン」) リカオンは地球上に6600頭しか残されておらず、絶滅の危機に瀕している。1世紀以上にわたって害獣と見なされ、狩猟や駆除によって、個体数がかつての1%まで激減した。(参考記事:「リカオンの子ども、オカバンゴの動物」) 私は2013年からジンバブエのザンベジ渓谷で、リカオンの3つの群れを徒歩で追跡し、写真を撮影している。リカオンたちが獲物を狩り、休息を取り、遊ぶ姿を見て、この動物のことがよくわかってきた。 私はすっかり心を奪われ、「リカオン・ピクタス(Lycaon pictus)」という学名を持つこの動

    ヒヒを狩り始めたリカオン、衝撃の光景と苦闘 写真12点 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 【動画】死骸に産卵するシデムシ、驚異の子育て術 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    【動画】死骸の中で子育てをする奇妙なモンシデムシ 彼らは動物の死骸を埋め、育児部屋をつくり、幼虫の世話をする。(解説は英語です) 世界中の多くの親たちと同じように、モンシデムシという甲虫もまた、自分の子どもたちのために快適な育児部屋を用意する。ただしツノグロモンシデムシ(Nicrophorus vespilloides)が他の親と違うのは、鳥やネズミなどの死骸の皮と毛をむしり取り、肉団子状になったそれを特殊な分泌液でコーティングして育児部屋を作ることだ。 このたび学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された研究によると、その分泌液には自分の腸にいる酵母などが含まれており、死骸を腐らせる微生物の働きを妨げ、死肉を保存する作用があるという。結果、安全でおいしい餌場を確保でき、幼虫がすくすくと成長していることが明らかになった。(参考記事:「【動画】ゾウが死ぬとその巨体はどうなるのか」

    【動画】死骸に産卵するシデムシ、驚異の子育て術 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 第2回 山極壽一(霊長類学):サル、ゴリラ研究から現代社会を考える(提言編) | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    人間も生き物の一員として「身体感覚」を忘れないことが、地球永住のカギになるとぼくは考えています。 サル、ゴリラと比べてわかる人間の質 人間とオランウータン、チンパンジー、ゴリラはヒト科(Hominidae)の仲間です。サルとは3000万年前ぐらいに分かれているから、サルとゴリラの違いの方が、ゴリラと人間の違いより大きい。ゴリラはヒトの仲間(ヒト科)であってサルの仲間ではないことを確認しておいてください。 ヒト科のなかで、人類は700万年前にチンパンジーと分かれました。人類らしい特徴として最初に現れたのは直立二足歩行です。それからだんだんと森林から草原(サバンナ)に出て行きます。二足の方が、長距離をエネルギー効率よく歩けます。自由になった手で何か物を運んだはずですが、それはきっと物でしょう。物の分配こそが重要な人類の特徴です。 私の地球永住計画 この40年間、野生のゴリラと付き合って学

    第2回 山極壽一(霊長類学):サル、ゴリラ研究から現代社会を考える(提言編) | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 恐竜時代のサメ、空飛ぶ翼竜を食べていた | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    古代のサメ、スクアリコラックスの餌になるプテラノドンの想像図。(ILLUSTRATION BY MARK WITTON) サメの歯の痕がついた翼竜の骨の化石が発見された。8300万年前のもので、かまれた翼竜はプテラノドン。かんだのはスクアリコラックスという古代のサメのようだ。 化石は2014年、米国アラバマ州にある化石サイトで見つかった。ここでは翼竜が恐竜や古代のワニ、大型魚の餌となった証拠がいくつも見つかっている。今回の発見もそのひとつだ。翼竜は骨と皮しかないと想像している人も多いだろうが、実際は違う。この研究結果は、学術誌「PALAIOS」の9月号に発表された。 「実際の翼竜は骨格にしっかり肉が付いていました」と、翼竜に詳しい南カリフォルニア大学のマイケル・ハビブ氏は述べる。「映画やアート作品でよく描かれているような、痩せこけた動物ではありません。特に、飛ぶための筋肉は最高のごちそ

    恐竜時代のサメ、空飛ぶ翼竜を食べていた | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • ドバイが“ハヤブサ大国”になった理由 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    王子の息子ラシッドが、アブダビ近郊のキャンプ地でハヤブサを止まり木につなぐ。UAEではフサエリショウノガンの鷹狩りがさかんだが、許可されているのは人工繁殖のものだけだ。この鳥の個体数を回復させるため、UAEが資金を出した繁殖計画が進行している。PHOTOGRAPH BY BRENT STIRTON 鷹狩りがさかんなところといえば、アラビア半島だろう。現在では、世界の鷹匠の半数以上が、この一帯に住んでいる。鷹狩りは、ヨーロッパでは王侯貴族の趣味やたしなみの一つだったが、ここではアラビア砂漠で生き抜く生活手段だったのだ。 アラブの遊牧民ベドウィンは、昔から渡り途中のハヤブサを捕まえて訓練し、鳥やウサギを狩っていた。砂漠の過酷な環境下では、こうした動物は貴重なタンパク源であり、銃が到来するまではハヤブサが人々の生活を支えていたのだ。そのため、鷹狩りはアラブの文化のなかで重要な位置を占めるように

    ドバイが“ハヤブサ大国”になった理由 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 絶滅とされたキノボリカンガルー、90年ぶり再発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ウォンディウォイキノボリカンガルーは1928年以降の記録が存在せず、研究者たちはこのようなイラストを参考にするしかなかった。ところが7月、ニューギニア島の山岳地帯で初めて写真が撮影された。(ILLUSTRATION BY PETER SCHOUTEN) ウォンディウォイキノボリカンガルーはとても珍しく、1世紀近く姿を消していたため、すでに絶滅したと考えられてきた。そのウォンディウォイキノボリカンガルーがついに再発見され、しかも初めて写真に収められた。 一見サルのようなこのキノボリカンガルーはニューギニア島の山林で樹上生活している。ただし1928年、欧米の科学者たちに発見されたのが唯一の目撃情報だった。 シドニーにあるオーストラリア博物館の有袋類学者マーク・エルドリッジ氏は「最も実態が知られていない哺乳類の一つです」と話す。 だが、英国のアマチュア植物学者がインドネシア西パプア州のウォンディ

    絶滅とされたキノボリカンガルー、90年ぶり再発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 【動画】ワニと遭遇し一触即発 カワウソ一家の選択

    「数は力」と言われる。ビロードカワウソの家族に降りかかった出来事にも、それは当てはまったようだ。先日、シンガポールのスンゲイブロウ湿地保護区で、カワウソ一家がワニに立ち向かう姿が目撃された。こう聞いて、カワウソに勝ち目があると考える人は少ないだろう。 (参考記事:「【動画】ワニに狙われ絶体絶命、その時インパラは」) シンガポール国立大学の上級講師で「カワウソさん」としても知られるN.シバソシ氏によると、カワウソは縄張り意識がとても強く、自分たちの縄張りに入るものは、相手がずっと大きな捕者であっても追い払おうとするという。ワニは一噛みでカワウソを始末できる強靭な顎をもつ。ただ、怒ったカワウソも攻撃的で、彼らの噛みつき攻撃は想像以上に強力だ。実際、ワニもそれを知ってか、カワウソの縄張りに入ってしまったときは、戦わずに立ち去ることが多い。 動画を撮影したのは、野生動物の写真家ジェフリー・テオ氏

    【動画】ワニと遭遇し一触即発 カワウソ一家の選択
  • 「鏡の中の自分」がわかる魚を初確認、大阪市大 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)には、鏡で自分の姿を認知する能力があるかもしれない。だとすれば、動物の知能や自己認識について多くの疑問が湧いてくる。写真ではフグのえらを掃除中。(PHOTOGRAPH BY CHRIS NEWBERT, MINDEN PICTURES/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 鏡に映った自分の顔に汚れがついていたら、ほとんど無意識のうちにぬぐい取ろうとするだろう。簡単なことのようだが、これができるのは人間以外にはオランウータンやイルカなど、ごく限られた賢い種だけだ。人間でさえ、幼児期にならないと鏡の中に見えるのは自分自身なのだと認知できない。 だが、大阪市立大学の幸田正典氏らが8月21日付けで論文投稿サイト「BioRxiv.org」に発表した研究で、小さな熱帯魚のホンソメワケベラ(Labroides dimidi

    「鏡の中の自分」がわかる魚を初確認、大阪市大 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 【動画】ゾウが死ぬとその巨体はどうなるのか

    ゾウが死んだ後に起こること:死骸がハイエナやハゲワシにべられてなくなるのも自然の営みの一つだ(一部、ショッキングな映像があります)。(解説は英語です) 70年生き、体重は7トンになることもあるアフリカゾウ。ゾウが死ぬと、仲間のゾウたちは集まってきて、数日から数週間、ときには数年間もその死を悼むことがあるという。(参考記事:「ゾウは取り乱した仲間を慰める」) ただし、ゾウにとっての死は、ほかの動物にとっては生存を意味する。ゾウが息絶えると、ハイエナやハゲワシといった腐肉動物たちが、その死骸を数日で骨だけにしてしまう。数百万カロリーを死骸から得る動物の中には、絶滅危惧種となっているものもいる。大きなゾウは死んでも、そこから別の生命に受け継がれていくのが自然の摂理だ。 ナショジオ ワイルドのテレビ番組「サファリライブ」(ワイルドアースメディア制作)の撮影クルーは最近、南アフリカで死んだゾウの

    【動画】ゾウが死ぬとその巨体はどうなるのか
  • 【動画】リカオンvsハイエナ 集団で横取り闘争

    8月のある夜明け、南アフリカ共和国のサビサンド動物保護区で、リカオンの群れがインパラを仕留め、獲物をむさぼっていた。「こっちにもあるよ」と、1匹が獲物を置いたまま仲間を呼びに行った瞬間だった。 1匹のハイエナが草やぶから忍び寄り、インパラにかぶりついた。直後、リカオンたちが群れで戻ってきてハイエナを追い払う。と思いきや、今度はハイエナが護衛付きで現れた。背後には少なくとも5匹のハイエナが控えている。(参考記事:「【動画】母親ゾウ、リカオン集団からわが子を守る」) これは生きるための戦い。結局、どちらがごちそうにありつくのだろう? 似ているが違う 今回の貴重な映像は、動物保護区内にある民間のロッジに宿泊していたロディー・ワトソン氏が撮影した。「太古から変わらない、動物たちの営みです」と、ボツワナに拠点を置くグレート・プレーンズ・コンサベーション財団の最高保護責任者で、獣医師でもあるマーカス・

    【動画】リカオンvsハイエナ 集団で横取り闘争
  • 絶滅クマのDNA、ヒグマで発見、異種交配していた

    ヒグマの亜種で、グリズリーと呼ばれるハイイログマ。べ物や危険の兆候はないかと、風の匂いをかいでいる。グリズリーのDNAの一部も、数万年前に絶滅したホラアナグマに由来する可能性がある。(Photograph by PAUL NICKLEN、 National Geographic Creative) 10万年以上にわたって欧州とアジアを歩きまわっていたホラアナグマ(Ursus spelaeus)は、約2万5000年前に絶滅した。おそらくは狩り、気候変動、人類との生息地の奪い合いなどによって、長い時間をかけて徐々に消えていったものと思われる。 それ以降、この最後の冬眠から目覚めたホラアナグマは1頭もいない。だが、彼らのDNAは今も生きている。新たな研究によって、ヒグマ(Ursus arctos)のゲノムの約0.9~2.4パーセントが、ホラアナグマに由来するものであることがわかったのだ。 この

    絶滅クマのDNA、ヒグマで発見、異種交配していた
  • 【動画】ウミシダ、温暖化する未来の海の王者に

    【動画】スティーブンソン氏らの研究チームは、フィリピンでウミシダの生態系を研究している。ウミシダに寄生する小さな生物たちの独特な適応のしかたもテーマの1つだ。(解説は英語です) 2億年前から生息しているとされる「生きた化石」ウミシダが、次の時代の浅瀬の王者になるかもしれない。世界の浅い海では、海水温の上昇によって多くのサンゴが死んでいるが、ウミシダはなんの問題もなく繁栄しているように見えるからだ。(参考記事:「【動画】白化するサンゴの断末魔、原因は温暖化」) カナダ、ブリティッシュコロンビア大学のアンジェラ・スティーブンソン氏は、10年以上前からウミシダやウミユリなどのウミユリ綱の動物を研究している。現在は、フィリピンのネグロスオリエンタル州を拠点として、沖合のサンゴ礁に大量に生息するウミシダの観察や実験を行っている。(参考記事:「【動画】「生きた化石」ウミシダの泳ぐ姿が芸術的」) 彼らは

    【動画】ウミシダ、温暖化する未来の海の王者に
  • 【動画】サメよけに磁石が威力を発揮、保護に朗報

    最近の研究から、漁に使うカゴに磁石を取り付けるとサメやエイが中に入るのを防げることが明らかになった。磁石を入れたパイプでサメをよける研究も行われている。(字幕は英語です) 「サメに磁石」が、漁業におけるサメ保護の決め手になるかもしれない。 新たな研究によると、磁石にはサメやエイを遠ざける効果があり、漁業用の餌を入れたカゴにこうした魚が間違ってかかってしまうのを防げるようになるという。 「あまりにうまく行ったので驚きました」と言うのは、オーストラリア、ニューカッスル大学の海洋生態学者で、学術誌「Fisheries Reseach」に論文を発表したビンセント・ラウール氏だ。 サメの頭部の前方には、獲物の筋肉の収縮によって生じる微弱な電流を感知する器官がある。(参考記事:「ホホジロザメ、ロボットカメラを襲う」) 「サメは基的に、餌が見えなくても、匂いがしなくても、そのありかを感知できます」とラ

    【動画】サメよけに磁石が威力を発揮、保護に朗報
  • 【動画】失われたワニの尻尾を3Dプリンターで作製

    【動画】3Dスキャナーと3Dプリンターを使って、ワニが自由に動きまわれる人工尻尾を研究者たちが作製した。(解説は英語です) ヒーローがみな、マントを身につけているわけではない。人工の尻尾をつけたヒーローだっている。 アメリカアリゲーターのスタッブスくんは2013年、動物密売グループによる密輸の際に尻尾を失った。スタッブスくんは、他の珍しい動物と一緒にトラックの荷台から発見され、米フェニックス爬虫両生類協会に運び込まれた。その後、最初につけた人工尻尾は、同じくらいの大きさのワニの尻尾をかたどったものだった。(参考記事:「3Dプリンターで動物の装具、徐々に広がり」) ところが、重心と浮心はそれぞれのワニに固有なため、この方法で作った尻尾では、動きが多少ぎこちなくなってしまった。結局、スタッブスくんは自由に移動できるようにはならなかったのだ。また成長するにつれて、最初に作ったものはもちろん、その

    【動画】失われたワニの尻尾を3Dプリンターで作製
  • 日本で発見 米粒サイズのタツノオトシゴは新種

    【動画】「ジャパピグ」という愛称で知られる日のピグミーシーホースが新種であることが確認された。(解説は英語です) 日の海に生息するピグミーシーホース(極小のタツノオトシゴ)が新種であることが判明した。米粒ほどの大きさしかないこのカラフルなピグミーシーホースは、浅い海の岩の表面を覆う藻類にうまく紛れて暮らしている。 その色と大きさから、彼らは海草の切れ端が浮かんでいるようにしか見えず、見つけるのは非常に難しい。米テキサスA&M大学の准教授で魚類担当キュレーターであるケヴィン・コンウェイ氏は、彼らの色は「極めて特別」だと言う。「ペイズリー模様をまとっているようでしょう?」 科学者たちはこのピグミーシーホースに「Hippocampus japapigu」(ヒッポカムプス・ジャパピグ)という学名をつけた。種小名は、日人ダイバーたちが付けた「ジャパピグ」という以前からの愛称に由来するものだ。

    日本で発見 米粒サイズのタツノオトシゴは新種
  • 白い斑点がかわいい有袋類フクロネコが繁殖 

    人の好みは十人十色というが、フクロネコ(Dasyurus viverrinus、イースタンクオールとも)の姿を見て、かわいいと思わない人はまずいないだろう。フクロネコは、オーストラリア原産。子鹿のような白い斑点が特徴的な小型の有袋類だ。(参考記事:「【動画】かわいい!けど無名の“ミニカンガルー”」) オーストラリア土では絶滅したフクロネコは、タスマニア島で生き残った。研究者の手で、かつての生息域に戻す試みが始まっている。(Photograph Courtesy Rewilding Australia) タスマニア島などで見られるフクロネコだが、オーストラリア土では50年前に絶滅した。2018年3月、20匹のフクロネコがタスマニア島から土に運ばれ、自然に放たれた。(参考記事:「【動画】フクロネコ、半世紀ぶり豪土に復帰 」) フクロネコの見た目は特徴的だ。キツネザルのような耳をもち、ネ

    白い斑点がかわいい有袋類フクロネコが繁殖 
  • ライオンが毒殺される、アフリカで深刻になる問題

    「マーシュ・プライド」という名で知られる群れの若い雌ライオンが、2015年に殺された。ケニアのマサイの人々が仕掛けた、毒入りのウシの死骸をべたのが原因で、ほかにも2頭が命を落とした。PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES アフリカで、毒を使った動物の殺害が問題になっている。 毒として使われるのは大抵、安価で入手しやすい農薬で、殺傷能力は十分にある。狙われるのは用にする動物や農作物に被害を及ぼす動物だ。しかし毒物は、狙った野生動物だけでなく、その周囲で暮らす動物や人間にも深刻な影響を及ぼす。 「毒殺は深刻な問題です」と、ケニア野生動物管理局(KWS)で主任獣医を務めるフランシス・ガクヤは語る。人間と野生動物の争いが増えている以上、今後も毒殺は増えていくだろうと、生物学者やKWSのスタッフ、保護団体などの意見はほぼ一致している。 ケニアでは人口が急増中で、

    ライオンが毒殺される、アフリカで深刻になる問題