ブックマーク / synodos.jp (4)

  • 肉食と環境保護――非菜食主義の環境倫理学者が言えること / 熊坂元大 / 環境倫理学 | SYNODOS -シノドス-

    記事のタイトルには、環境倫理学という言葉が含まれている。環境倫理学を専門にする者としては肩身が狭いのだが、環境と倫理というそれぞれの言葉は理解できるにしても、環境倫理学という学問が何をするものなのかはよくわからない、という人は多いのではないだろうか。 簡たんに言えば、自然環境に関連する倫理的問題を扱うのだが、具体的な研究テーマをひとつあげれば、たとえば自然利用の利益と負担の分配の不公正(環境正義)がある。このなかでさらに、都市部と農村部のあいだの不公正、先進国と途上国のあいだの不公正、現在世代と将来世代のあいだの不公正など、さまざまな課題が考えられる。 これらの課題は、すべて自然を介した人間同士の関係における倫理的問題であるが、そこで考慮の対象となっていない問題もある。それは人間以外の存在、すなわち自然との関係における倫理的問題である。 私たちのほとんどは、自分に都合が良いから、あるいは

    肉食と環境保護――非菜食主義の環境倫理学者が言えること / 熊坂元大 / 環境倫理学 | SYNODOS -シノドス-
  • 食足りて、○○を知る?――鯨油とパーム油の見えざる関係/赤嶺淳 - SYNODOS

    ここ3年間ほど日各地を訪問し、捕鯨産業に従事してきた人びとの個人史の採録をつづけている。誰がどのように問題視しているのかは別にして、わたしが、いわゆる「捕鯨問題」に関心をよせる理由は、以下の3つである。 まず、なんといっても鯨肉が好きだからである。統計上、日人は、ひとりあたり年間に鯨肉を33グラムしかべていない。しかし、わたしは、少なくともその50倍はべているはずだ。大分県の盆地で生まれ育ったわたしは、なにも幼少期からクジラをべてきた「筋金入り」の鯨肉愛好家ではない。1967(昭和42)年生まれということもあり、給べた記憶も定かではない。クジラを好んでべるようになったのは、「と環境」に関心をもつようになった、この15年ほどのことである。 たしかに、わたしもクジラをかわいいと思う。しかし、「クジラが、かわいそう」との動物権や動物福祉といった動物愛護思想には、正直なところ、

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  • 魚は性を自由に換える/中村將 - SYNODOS

    一部の魚には、成熟した親でありながらあっさりと反対の性に転換する種が知られています。今まで卵を産んでいたメスが短期間でオスとなって精子を作り、別のメスが産んだ卵と受精して子供を作る、ということが平気で起こります。このように魚の性転換の特徴は子供も作れる機能的なものです。同時に、性行動も雌型から雄型へと変わりますので、脳も転換してしまうのです。オスからメスの逆の転換も見られます。 私は、魚の性転換の生理的仕組み(ホルモンや遺伝子)や「なぜ性転換できるのか?」ということに興味を持ち、大学院生とともに過去15年間沖縄で研究してきました。今回はその成果について紹介いたします。 性転換する魚は約400種いると言われています。性転換と言っても多様で、オスからメス(雄性先熟)、メスからオス(雌性先熟)、雄雌どちらの方向に何回でも転換できる(双方向性転換)の3タイプに大きく分けることが出来ます。我々は雄性

    魚は性を自由に換える/中村將 - SYNODOS
    gorillarfrank
    gorillarfrank 2016/03/25
    魚は性を自由に換える / 中村將 / 一般財団法人沖縄美ら島財団 | SYNODOS -シノドス-: はじめに…
  • 象牙密猟は生息地でどう受けとめられているか?――二重に苦しめられるタンザニアの地域住民/岩井雪乃 - SYNODOS

    象牙密猟は生息地でどう受けとめられているか?――二重に苦しめられるタンザニアの地域住民 岩井雪乃 環境社会学 国際 #等身大のアフリカ/最前線のアフリカ#象牙密猟#アフリカゾウ シリーズ「等身大のアフリカ/最前線のアフリカ」では、マスメディアが伝えてこなかったアフリカ、とくに等身大の日常生活や最前線の現地情報を気鋭の研究者、 熟練のフィールドワーカーがお伝えします。今月は「等身大のアフリカ」(協力:NPO法人アフリック・アフリカ)です。 象牙は、装飾品や印章として、古今東西を問わず人類を魅了してきた素材である。残念ながら現代でもそれは続いており、一時期は沈静化していた象牙目的の密猟が、近年、再び増加している。しかし、その一方で、アフリカゾウの生息地では、これまでの保護政策によってゾウと住民の共存が困難になっている地域も多い。ゾウが害獣化して農作物を荒らし、ときには人を襲っているのだ。 ゾウ

    象牙密猟は生息地でどう受けとめられているか?――二重に苦しめられるタンザニアの地域住民/岩井雪乃 - SYNODOS
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