最近は、「クラウドファースト」という言葉がよく使われる。これは強烈な言葉だ。「クラウドでなければありえない」「とにかくクラウドにする」。こんな雰囲気を感じさせる。 実際、「これからはクラウドが当たり前」という声に引き寄せられて、「何となくクラウドを選ぼうとしている」という失敗が増えている。流行だから導入する、あるいは、ほかの経営者に「お宅はまだクラウドを導入していないのですか?」と言われたから導入する。こういうケースだ。 クラウドは重要だが、クラウド自体は目的でもなんでもないし、戦略でもなんでもない。クラウドは、ある目的を達成するための手段に過ぎない。 大事なことは、「ビジネス上、何が良くなるか」を論理的に考えることだ。クラウドが向く場合もあれば、クラウドにしなくてもいい場合もある。冷静にならないといけない。 今のシステムを、そのまま全部クラウドに移行しようとするユーザーは多いが、それは間
![クラウドの「よくある失敗」(3)---流行に流され、なんとなくクラウドを選ぶ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f1a4e1186aacb4cb9e1389c4af49e227535e3654/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Factive.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Factive%2F2019%2Fogp_nikkeixtechactive.png)