凍結保存の卵巣組織を体内に戻して子どもを出産したモアザ・アルマトルーシさん(左)。英ロンドンの病院で夫のアーマドさんと(2016年12月14日撮影、15日提供)。(c)AFP/Joe MILES 【12月15日 AFP】英ロンドン(London)で、10歳になる前に採取・凍結保存しておいた卵巣組織を用いて生殖能力が回復した女性が妊娠・出産した。担当した医師らが14日、明らかにした。卵巣組織の凍結保存を行った英リーズ大学(University of Leeds)によると、10歳になる前に摘出した卵巣組織を使った妊娠・出産例は世界初としている。 リーズ大学によると、重度の血液疾患を発症していたモアザ・アルマトルーシ(Moaza Al Matrooshi)さん(24)は、9歳の時に右側の卵巣を摘出して凍結保存していた。化学療法を受ける前の摘出だった。 そして昨年、この卵巣の組織をアルマトルーシさ