妥協しない本物の職人の仕事は、積み重ねられていく日常のなかで使われることに価値がある。 卓越した技と美を具現化した作品は、後世になって発見されることで一気に評価が高まることが起こり得る。 日頃から匿名でいい仕事をするのが基本だという山下達郎が、職人と仕事について語った言葉を紹介したい。 本物の職人技を見ると心底感動します。 きっとそういう職人たちは有名になることにはこだわりがないでしょう。 人の役に立つ技術を自分の能力の限り追い求めているだけ。 それが仕事をする人間の本来の姿だと思います。 僕も姿勢は職人です。作った曲が誰かに喜んでもらえればそれでいい。 この社会は職種に関わらず、懸命な仕事人の働きによって回っていると思います。 国産のクリスマス・ソングとして有名になった山下達郎の「クリスマス・イブ」は、発表から四半世紀を経て多くの人に支持されて、今では日本のスタンダードとして完全に定着し
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