売場活性化の一方で、売上げ、利益は減少。 PBは流通不況の福音にはならない。 深刻な消費不況で、小売業各社は積極的にPB(プライベートブランド)を導入している。2007年、イオン、セブン&アイ・ホールディングが揃って参入したことで、ブームに火がついたとの見方が支配的だが、以前にもPBは大手が市場に投入。 その都度、話題になるものの、流通を大きく変えるまでに至らしめたのは、西友の無印良品くらいである。売上げはつくが、安定した収益には結びつかないPBの功罪について考える。 1. 日本のPBは意外にも古い PBとは、百貨店やスーパーなどの小売業者が独自に企画開発したオリジナル商品に対してつける商標のこと。その目的は製造元に対し100%買い取りの条件で商品価格を下げ、小売利益を確保できるような販売戦略をとるための商品ということになる。 では、日本のPBがいつ頃誕生したかというと、その歴史は意外にも