今回は切歯扼腕(せっしやくわん)です。 切歯扼腕???全く判らないな。 歯ぎしりをして、腕を組んで悔しがる意味です。 腕を組んで悔しがる? 秦王、政(せい)(のちの始皇帝)が、皇帝になる前に、暗殺を狙った荊軻(けいか)が、秦王を暗殺するには、秦王を信用させる為に、貴方の首が必要だ、と、樊於期(はんおき)に頼むと、樊於期は、腕を組み、片肌を脱いで、進み出て、それこそ、私がいつも歯ぎしりをして悔しがっていたことだ!と自ら首をはねました。 うわ~、すごいね。すごい覚悟だ。 でも、始皇帝は暗殺されてないよね。 そうですね。覚悟があってもダメなものはダメと言うことで。 でも、それほど樊於期は秦王、政の存在が悔しかったんだね。切歯扼腕、すごく悔しい、って意味だね。 そのとおりです。 出典は「史記」でした。