シンプルであるがゆえ2針、3針の時計のデザインは難しい。だからこそ、バランスのとれたシンプルなドレスウォッチは、とても美しく、エレガントである。ブランドの旗艦モデルとなることの多いドレスウォッチは、今年もバラエティに富んでいる。 ドレスウォッチのドレスとはいうまでもなく洋装の盛装のことであり、時計と服飾の歴史的関係は密である。腕時計が普及する20世紀前半までの時代、時計はポケットから引っ張り出して見るものだった。鎖が繋がっていることもあり、多少下を向くことになる。それが、腕時計の誕生により一変した。腕そのものを視界の中に持ってきて見る時計の誕生は、時間を知るということを、身体運動のレヴェルで変革した。うつむいて時を確認する年寄り臭い仕草は、肘を張る小粋なポーズに取って代わられたのである。 当然、「ドレス」も変化する。フランス語では懐中時計のことをモントル・ド・グーセという。モントルは時計、
ハリー・ポッターの世界をオーケストラの生演奏とともに体感するコンサートが開かれる。映画館とは違う臨場感を感じられるライブになるはず。子どもと一緒に観覧するのにうってつけのコンサートだ。 文:Yanaka Tomomi 東京フィルハーモニー交響楽団がフィルムコンサート『ハリー・ポッターと賢者の石 in コンサート』を東京、大阪など4都市で開催する。 世界中の子どもたちを魅了した映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の全編、全曲をオーケストラの生演奏とともに鑑賞するフィルムコンサート。映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの名曲を聴きながら、大スクリーンで観客を“魔法の世界”へといざなう。 手掛けるのは、プロデューサーで指揮者のジャスティン・フリーアと、プロデューサーでライターのブラディ・バービエンが設立したシネコンサーツ。これまでもシカゴ交響楽団などの名門オーケストラとともにフィルムコンサートを実現
今年5月、インドネシア・バリ島にオープンしたばかりのカタママは、先鋭的な建築でも話題の最新リゾート。しかし外壁や廊下、室内の素材には、古くからバリの寺院に使われてきた手作りのレンガを使用している。またインディゴ染めの“ユカタ”や、グラス、陶器類もハンドメイドにこだわり、インドネシアやバリ島の手工芸、職人技術のショーケース的存在となっている。 「カタママに、ロビーやレセプションはありません。既存のホテルのような画一的で味気ないサービスではなく、ゲストを友人や家族のようにお迎えするホスピタリティを提供しているんです」 オーナーのロナルド・アキリが語る通り、サービスにおいてもユニークだ。バーテンダーによるルームチェックイン後のウェルカムカクテルづくり、地元のローフードやインドネシア産のスペシャリティコーヒーの提供、そして竹や紙製のストローを使うというようにワン&オンリーのサービスを謳う。見せかけ
比較的コンパクトで扱いやすいサイズに加え、クーペライクなスタイリッシュさで人気が高いボルボ V40。日本に導入された2013年いらい改良を重ねて、古びるどころか魅力は増しているといってもいい。2016年7月にはフロントマスクに大きな変更が施された。これがニュースだ。 なかでも最も大きな変更点はヘッドランプだ。本国では北欧神話に出てくる槌(つち)で雷を作る神トールにちなんで「トールハンマー」と呼ばれる、TシェイプのLEDが採用されたのが新しい。グリルの輪郭も見なおされ、中心のアイアンマークなるボルボ車のエンブレムも新意匠となった。ようするに、一目で新しいV40とわかるフェイスを手に入れたのだ。 新型は大きくいうと、V40とV40クロスカントリーからなる。後者には総輪駆動のAWDの設定もある。V40の場合、車名のサブネームでエンジンが判断できる。ベーシックグレードにあたるのがT3(339万円〜
7月23日(土)発売の『GQ JAPAN』9月号は、第2の人生を歩み始めたデヴィッド・ベッカムの表紙&インタビューが見どころ。さらに指圧師からデニム修理の達人まで奇跡の“手”を持つ人々を紹介する「ゴッドハンド・リスト40」、暑い季節だからこそ食べたい「夏の揚げもの大全」を特集。さらに今回は時計にフォーカスした別冊も同梱! 7月23日発売『GQ JAPAN』9月号を Amazonで購入する 。 カバーストーリー:デヴィッド・ベッカム デヴィッド・ベッカムが『GQ JAPAN』9月号の表紙&インタビューに登場 世界中に感動を与えた勇退から3年、ピッチのヒーローからライフスタイルのヒーローとなったデヴィッド・ベッカムは、現役時代にも増してその輝きを放ち続けている。彼が語るフットボール、家族、そして第2の人生。 特集:ゴッドハンド・リスト40 驚異の指圧師、ナゾの台湾包丁マッサージお姉さんから、靴
北イタリアのフランチャコルタは、スパークリングワインの銘醸地。たっぷりの陽光を受けたブドウがみずみずしいワインを生む。清涼なスパークリング・ワインは蒸し暑い日本の夏にこそぴったり。ということで、評価急上昇中のロンバルディアに行ってきました。 文・岩田桂視(GQ) 写真・ジミー・コールセン、淺田 創(Secession) 隙あらばシャンペンでベロベロに酔いたい僕に、ある日、イタリアのフランチャコルタに行け、という命令が下った。スプマンテとどう違うのだろうと一抹の不安を抱えながらアリタリア航空のエコノミー・シートに体を沈めた。なぜ、わざわざエコノミー・クラスに乗ったことを告白したのかといえば、さすが、このクラスではスプマンテはサーヴされたものの、フランチャコルタは出してくれないのだった。スプマンテとフランチャコルタの違いを知ったファースト・エクスペリエンスであった。 フランチャコルタとは、イタ
編集部にやってきた英国人のインターン、ジョージーとの対話を通じて、英国と日本の政治と歴史に思いを馳せる──。『GQ JAPAN』2016年9月号所収のエディターズ・レター。 およそ3週間にわたるインターンとして、イギリス人の、まだ19歳の女性が編集部に「勤務」していた。進学準備のための高等教育を終えたばかりのかの女は、9月からはじまる大学に行くまでの2カ月ほどの自由な時間を、ボーイフレンドと一緒に日本で過ごすことを計画した。そのうち6月の初旬からのはじめの約3週間については、かれに東京でインターンをする用事があったらしく、かの女もツテを頼ってわが『GQ JAPAN』編集部でのインターンシップを経験しようと、やってきたのである。背が高く、スコットランドの空のように薄青の、きれいに澄んだ大きな目と、しなやかな金髪がうつくしい痩身のかの女は、日本語は話さないし解しないけれど、インターナショナル・
ファッションや料理など各ジャンルで活躍するオーソリティたちのカレーライフに密着。圧倒的な迫力のボリューミーなものから洗練を極めた一皿まで、めくるめくスパイス・ワールドへようこそ。 ニルヴァーナ ニューヨーク(六本木) Photos: Toru Yuasa Words: Eri Tomoi Hair & Make-up: Lisa Yamaguchi @ plus nine 究極の薬膳料理を研究する日々 「カレーは、毎日食べてもまったく飽きません!」と豪語するほど、モデルのNOMAさんはカレー好き。本場のカレーを食べたいがためにインドまで旅立ってしまったことも。「でも、インドにもこんなにおいしいカレーはない!」と断言するのが「ニルヴァーナ ニューヨーク」のカレーだ。どのカレーも気に入っているが、「エビやカニを使ったものは、来るたびに必ず頼む」のだそう。 その理由は、ロブスター カレーの迫力あ
ひとつは御年52歳、文京区春日の川口アパートメント、もうひとつは御年45歳、渋谷区のホーマット、そしてさらに3つ目は御年43歳の駒場の久米プラザ。いずれも昭和モダニズムが生んだ傑作マンションだ。
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