インターネットが出現した 後の世界で最も大切なものの一つは、 「偶有性」である。 半ば予想できるが、半ば偶然で 予期できないもの。 「大数の法則」で押さえ込まれる べきノイズではなく、 むしろ創造的に人生を 送るために不可欠の糧として利用すること。 明治神宮の森を抜けて早足で 歩いた。 雨上がりの空から降ってくる 太陽が、木々の切れ目から地に落ちて、 神々しい回廊をつくっている。 光の粒を浴びながら思う。 「私」そのものが偶有的な存在である。 偶有的な存在でなければならない。 そうでなければ、この世をいきいきと 生きることはできない。 本居宣長や小林秀雄の言う 「もののあはれ」は、つまりは 内なる偶有性に自分を託すという ことでろう。 もちろん、その過程では、 精神の激動があり、 感情の荒波があり、 浮き沈みがある。 そのような内なる偶有性の海に うまく航海して行くことができるということが
昨日のエントリーで、「人は一つの仕事を処理するときには、それを小さな仕事に分割して、順番に処理する」と書いたが、「パンを焼く」という仕事を例に取れば、こんな風になる。 1.イーストを30℃のお湯と一つまみの砂糖とまぜて15分間予備発酵させる 2.ボールに強力粉、予備発酵させたイースト、砂糖、塩を入れて良く混ぜる 3.こね板の上で生地をこねる 4.ボールにラップをして室温で1時間発酵させる(一次発酵) 5.適当な大きさに生地を分割し、丸めて形を作る 6.オーブンに入れ、30分発酵させる(二次発酵) 7.オーブンの温度を200度にして18分焼く これは、ソフトウェアで言えば「手続き型のプログラム」であり、人間が一連の作業を把握するのに最も適した記述の仕方である(その証拠に、実際のどのレシピブックを見ても、レシピは必ず「手続き型」で書かれている)。 興味深いのは、このレシピにおける、「15分予備
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