1年前の今ごろ、あの出来事は起こった。PC画面に為替相場のウインドーを開きつつ、夜中、仕事の資料を作成していたわたしは、目がくぎ付けになった。米ドルが、みるみるうちに114円、113円、112円と下がっていき、111円台をつけた瞬間を目にしたのだ。ほんのひと月前には1ドル121~122円をつけていたのに‥‥。ドルが大幅に下落した瞬間だった。 サブプライムローン問題が世界中を金融不安に陥れてから1年が経つが、いまだに市場が落ち着く見通しは立っていない。みなさんはこの1年、自分の資産をどのように増やしたり守ったりしたのだろうか。 わたしも一個人投資家として、この1年を、少しの笑顔と多くの涙で過ごすハメになった。そんなわたしの1年を今回は振り返ってみたい。他人の苦労は蜜の味という。みなさんにとっては蜜の味になるかもしれない。