工事後の2階の学生の部屋。明治期の梁(はり)がむき出しになっている=佐賀市呉服元町工事前の2階の部屋。天井は、昭和期の改築で天井板に覆われていた=佐賀のまちなか居住研究会提供 「シャッター街」化が進む佐賀市の中心市街地で、佐賀大の学生が空き店舗を改築して住み込む「まちなか居住」の実験住宅が23日、オープンした。傷みの激しかった明治期の建物が学生らの手で快適な住宅に変身。地域住民との交流を通じ、まちづくりの課題を探る。 同市呉服元町にできた実験住宅は木造2階建てで、1階が地域住民との交流の場とする「ワークスペース」。2階が居住空間で、理工学部4年の男子学生3人が住み込む。 まちの活性化を住民の視点から考えようと、建築士や研究者、商店主らでつくる「佐賀のまちなか居住研究会」が企画した。会長を務める同大工学系研究科の三島伸雄准教授は、23日のオープニングイベントで「地域との連携の場として活