ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (4)

  • なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?

    「謝ったら死ぬ病」をご存知だろうか? どんなに証拠を突き付けても、絶対に非を認めない人だ。 プライドの高さや負けず嫌いといった性格的なものよりもむしろ、過ちを認めることが、自分の命にかかわるものだと頑なに信じている。すなわち、「謝ったら死ぬ」という病(やまい)に取り憑かれている―――そんな人がいる。 もちろん、想像力が衰えて視野が狭く、無知な自分を認めたがらないような頑固者なら、可哀そうに思えども理解はできる。 だが、第一線で活躍する知識人や学者で、ものごとを客観視できるはずなのに、この病気に罹っている人がいる。それどころか、その優れた知性を用いてコジツケを考えだし、論理を捻じ曲げ、のらりくらりと言い逃れる。 なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか? ずばりこのタイトルの書を読んだら、疑問が氷解した。 それと同時に、「謝ったら死ぬ病」は私も罹患していることが分かった。「あの人」ほどは酷く

    なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?
    grdgs
    grdgs 2023/11/19
    呉座は謝罪がポーズ・表面だけだったとその後の行動で自ら周知してしまっており、まさにこの本にふさわしい
  • セックスロボットは「悪」なのか: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    白いシャツと眼鏡だけの、女性の人形がある。 肌の質感は生きている人そのもので、温かい。シャツを脱がすと、透き通るような白い肌(色は選べる)と、豊満な胸があらわれる(大きさは選べる)。 瞳を見つめると、視線を合わせてくる(オプション)。話しかけると反応し、見事なクイーンズ・イングリッシュで返事をする(オプション)。20種類の基人格を元に、利用者との会話を記憶し、学習して応答するAIが組み込まれている(オプション)。 ボディに埋め込まれたセンサーにより、自身の体勢や利用者との位置関係、動きを把握する。把握した内容により、体温を上げたり、適切なタイミングで声を上げることができる。重要なパーツはボディから取り外し可能で、水洗いができる。 ロボット工学と人工知能を集大成した特注品で、5万ドル(650万円)になる。 セックスロボットと人造肉 『セックスロボットと人造肉』の著者ジェニー・クリーマンは、

    セックスロボットは「悪」なのか: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
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    grdgs 2023/01/22
    将来的には性産業は、VRとロボットになり生身の人間はいなくなるべきと思っていたが、filinionが考えていた危惧は実現化してしまいそうな懸念があるな。ポルノに影響された事例は腐るほどあるからね。
  • 再読すれば再読するほど夢中になるリチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』

    毎夜、取り憑かれたかのようにのめり込む。 800ページ超の鈍器なので、持ち歩くには向いてない。アメリカ文学の鬼才リチャード・パワーズの長編小説なので、面白さは折り紙付き。 2組のラブストーリーを軸に、進化生物学、音楽、文学、歴史、芸術論、情報科学が丹念に織り込まれており、知的好奇心と物語の引力に惹かれながら、読んでも読んでも終わらない幸せが何夜も続いた。 充実した十八夜を過ごし、惜しみ惜しみ最後のページに至った時、「これ、最初のページに繋がっている!」ことに気づく。ダ・カーポ(始めに戻る)やね。そして、もう一度はじめから読み返す。 (この物語の構造上、中身に触れずに紹介するのは難しい。ある程度ストーリーに踏み込んでゆくので、ご容赦願いたい) 2人の主人公 主人公はオデイ、ニューヨーク公共図書館に勤めている。利用者が寄せる様々な種類の質問に答える司書だ。 地球上にはまだ測定されていない場所

    再読すれば再読するほど夢中になるリチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』
    grdgs
    grdgs 2022/09/17
    「舞踏会へ向かう三人の農夫」まだ読んでないな。とりあえず買っておくか。
  • 「科学」と「正義」を混同すると、たいてい地獄ができあがる『禍いの科学』

    アヘン、マーガリン、優生学、ロボトミーなど、科学的に正しかった禍(わざわ)いが、7章にわたって紹介されている。あたりまえだった「常識」を揺るがせにくる。 ヒトラーの優生学 たとえば、アドルフ・ヒトラーの優生学。 劣悪な人種を排除すれば、ドイツを「純化」できると信じ、ユダヤ人を虐殺したことはあまりにも有名だ。 だが、ガス室へ送り込まれたのは、ユダヤ人だけではない。うつ病、知的障害、てんかん、同性愛者など、医者が「生きるに値しない」と選別した人々が、収容所に送り込まれ、積極的に安楽死させられていった(『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』が詳しい)。 『禍いの科学』によると、ナチスの優生学は、ヒトラー自身が編み出したものではないという。出所は、『偉大な人種の消滅』という一冊ので、ヒトラーが読みふけり、「このは、私にとっての聖書だ」とまで述べたという。 『偉大な人種の消滅』はマディソン・グラ

    「科学」と「正義」を混同すると、たいてい地獄ができあがる『禍いの科学』
    grdgs
    grdgs 2021/01/11
    この話で「フェミニズムガー」などとエビデンスなく持ち出すのは、自身がイデオロギーにとらわれている証左なのだが、馬鹿には気づかないだろう。
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