インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した婚活。自分の分身「アバター」を介して男女が出会い、交流を深める。移住・定住者の増加を目指す自治体も注目し、メタバース空間での婚活パーティーを開催する。仮想空間で「出会う」魅力とは何なのだろうか。 【メタバース婚活の場面】デートは桜並木の下、バーカウンター、水族館… ■AIがおすすめの相手を1人選び出す どんな場所か知るため、恋愛メタバースサービス「Memotia」にスマートフォンで入ってみた。年齢や出身地などの情報を入力しアカウントを作成。早速「デートへ」のボタンを押すとバーカウンターのある空間に案内された。 画面は自分のアバターから見た一人称視線と俯瞰(ふかん)視点の切り替えが可能だ。水族館や桜並木など約25の空間がある。 Memotiaで運命の相手と出会った人がいる。東京都の会社員小山昴さん(仮称、39歳)だ。妻の鈴木あいさん(仮称、3