「ありがちな戦記物」「(一部を除いて)オーソドックスなゲームシステム」という、ともすれば凡作と扱われても不思議ではない特徴を持つ『幻想水滸伝』。同作がゲーム史に名を残す名作としていまなお愛され続ける最大の理由には、シナリオの素晴らしさがある。 『幻想水滸伝』のシナリオは、中国四大奇書のひとつ『水滸伝』をモチーフに展開されていく。物語を彩るのは、個性豊かな108人の仲間たちだ。同作に描かれた108人の群像劇は、稀有で魅力的な人間模様を映し出していく。そこに定型的なメロドラマはなく、すべてが等身大で現実的なヒューマンドラマだ。こうしたシリーズの特徴は、ナンバリングをまたいでも色褪せることなく、高い完成度で描かれ続けた。「『幻想水滸伝』と言えば、秀逸なシナリオ」という代名詞で語られるほど、同作にとっては重要なパーソナリティとなっている。 その一方で、『IV』以降の作品では持ち前の個性が影を潜め、
前回『YIIK』というJRPG(ジャンル)の話……えーと、JRPG? JRPGだったのかな、アレは……。いや、まあそれはともかく、JRPGの話を書いたので、今回は、自分が好きなJRPG(日本で作ったやつ)の話をしたいと思います。 それは『幻想水滸伝』シリーズ。なんで急にこのシリーズを思い出したかというと、最近『アルカ・ラスト』という『幻想水滸伝』スタッフが参加するソシャゲが発表されていたからですね。よくみるとスタッフ陣。ほぼ『幻想水滸伝Ⅲ』以降のスタッフなので……そこから連想して思い出したんですよ。もはや、懐かしく、ファンの間ではある意味伝説となったあの作品を。 『幻想水滸伝』ナンバリングシリーズの魅力『幻想水滸伝』シリーズはコナミから出ているRPG。初代は一番最初のPSで発売されました。『水滸伝』という名前ではありますが、中国古典の『水滸伝』とは直接的な繋がりがなく、キャラクターも物語も
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