実家の押入れの奥から小学校の卒業アルバムを見つけた。パラパラと眺めながら、小学生時代の思い出にふけった。 ……と、ここまではよくあることだが、ふとしたきっかけで当時仲の良かった友人の名前を、つい『Google』で検索してしまった。すると、とある企業の社員紹介のページに写真入りで出てきたのである。 幼い頃、犬のフンに爆竹を仕掛けて一緒に大笑いしたアイツが、今ではスーツ姿で社会人として立派に働いている。その顔には当時の面影がわずかに残っている。懐かしくて切ない、なんとも言えない気持ちになった。 そして、気がつくと小学校の同級生全員の名前で検索を始めていた。この際なので、面識のなかった別のクラスの女子まで全部まとめて136人分検索してやろうと使命感に燃えた。次々と出てくるかつてのクラスメイトたち。懐かしい思い出も同時によみがえる。 しかし、鈴木君や佐藤君には同姓同名が多く、なかなか見つけられない