2019/01/31 原口 剛 ここでは、2019年1月5日に開催されたシンポジウム《日本一人情のある街、西成がなくなる!?》での、私(原口)の発言内容を掲載します。当日は、司会者からの問いかけに応答するかたちで応答しました。 Q.ジェントリフィケーションとはなにか ――― 世界の都市ではどこでもそうですが、釜ヶ崎のように、貧しい労働者が暮らす街は、だいたい都心にありるものでした。そのような地域から労働者が住めなくなったり、追い出されたりするということが、この30年~40年のあいだに世界の各地で起こるようになりました。この世界的な現象を、「ジェントリフィケーション」といいます。 そのジェントリフィケーションが、釜ヶ崎でもついに起ころうとしています。きっかけは、「西成が変われば大阪が変わる」という橋下市長の発言でした。ジェントリフィケーションの標的となるのは、都心部の貧しい労働者の地域です。