タグ

ブックマーク / yashio.hatenablog.com (9)

  • 「わざわざカミングアウト」と言えて他愛ない人達よ - やしお

    「AAAの與真司郎氏がゲイであることを告白した」ニュースにまつわるあれこれと、個人的なこととかのメモ。 【全文】「AAA」與真司郎さん、ゲイだと公表「自分を愛することが一番」ファンに向けた言葉:東京新聞 TOKYO Web 「わざわざ」カミングアウト Twitter(X)の右派アカウントが「いつも思うんだが、個人的な話だから黙ってればいいのに何でわざわざカミングアウトするかね。」とこのニュースに対して投稿して、1万以上のいいねを集めていた。 これって、「『自分は異性愛者だ』とは『わざわざ』言わないのに変だよね」という、いにしえからある言われ方だけど、どうして「わざわざ」言う必要が(異性愛者とは違って)生じる状況になるのか、という問いを無視しないと言えない話で、あまりに無邪気過ぎるか、ずるいかどっちかだなといつも思う。 リプ欄で「落ち目だから話題作りのためにしているだけ」とか、「ビッグウェー

    「わざわざカミングアウト」と言えて他愛ない人達よ - やしお
    grisella
    grisella 2023/07/30
    「もっと個人のセクシュアリティが不安定で非固定的なものだという認識が、一般化してくれりゃあな」完全同意。
  • 映画『家族を想うとき』が冷静に見られなかった - やしお

    ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(Sorry We Missed You)は、どうしようもなく個人的な記憶が喚起されて冷静に見ることが難しい映画だった。忘れていた、完全に忘れていたわけではないけれど、日常的に意識したり思い出すことの少なくなっていた「お金がないと余裕がなくなって日常がキリキリと苦しくなっていくあの感覚」がよみがえって、12年前の両親との暮らしの記憶が一気に立ち現れて冷静でいられなくなるのだった。 (この映画は「ネタバレ」とは無縁のお話だとは思うけれど、内容について以下で触れているので一応ここで断っておく。) イギリスで暮らす一家の日常が描かれる。ホームレスにはならない程度の貧困にあえいでいる。父親は配送ドライバー、母親は訪問介護の職業に就いている。職にあぶれている訳ではなく、二人とも真面目に働いているし職業意識も高い。15歳くらいの長男は友人グループとのグラフィティにハ

    映画『家族を想うとき』が冷静に見られなかった - やしお
    grisella
    grisella 2020/01/18
    自分は、こういう映画を消費する側の人間じゃない、消費する人間になりたくない、という気持ちが強すぎて、どうしても見る気分になれない。我ながら頑なだなあと思うけど。
  • 外国人を労働力の機械にするシステム - やしお

    NHKスペシャルの『夢をつかみにきたけれど ルポ・外国人労働者150万人時代』(7/13放送)を見て、こんな風に人の人生と労働力を掠め取る仕組みなんだなと思った。留学生・技能実習生の問題は色んなところで散々指摘されて今さらのような気もするけれど、現在進行形の話でもあるし(今年の4月に入管法が改正されて拡大している)、自分が忘れないように整理しておこうと思った。 番組ではベトナム人に絞って事例が紹介されていた。 留学生の20代の青年が、退学して密漁に加わって転覆して死ぬまでの事例を追っていた。 日語を習得して日での学習・労働実績もあれば、帰国後も日系企業に就職できて高収入が望める。またベトナムの平均月収は17,000円だから、仕送りもできる。貧しい村で生まれたその青年は高校卒業後にベトナム国内で働いていたが、20歳で一念発起して日へ留学する。ここで100万円の借金を負う。 日で語学学

    外国人を労働力の機械にするシステム - やしお
  • 2000万円が偶然ある - やしお

    老後に2千万だか3千万円が必要だという。もちろん退職金と個人年金はある前提で。とても簡単なことだ。 まず男に生まれること。これは大前提だ。女性が安定して高い給与を得られる社会になっていない。男が稼いで女は子育てと家事というモデルは国家の経済的な後退によってすでに終了しながら、その価値観だけはいびつに残存し、「結婚や出産で退職する可能性が高いから」と最初からキャリアを捨てさせ給与水準を抑え込まれる。 さらに逆算して「だから学業もそこそこでいい」という価値観も押し付けられる。医者の大学が入学試験で男に下駄をはかせて、「だって女はキャリア積めないでしょ」と公然と言い放つような社会なのだ。「女はコミュ力があるからその分点数さっ引かないとフェアじゃないから」と平気な顔で言う。コミュ力を高くしなきゃ生きていけない、周囲から「女は気を遣えて当然」という理不尽な期待を押し付けられ、それで能力を伸ばしたら今

    2000万円が偶然ある - やしお
    grisella
    grisella 2019/06/22
    特に資産のない家庭に生まれた人間が、一代で幾ばくか貯めても「これで安泰」とはなかなかならない。誰もが不測の事態で窮地に陥いる可能性はある。安心するためにはセーフティーネットがある社会を作るしかない。
  • お金を貸して絶縁するだけの話 - やしお

    お金を貸した友人と絶縁するに至ってしまった。困っていて大変だなと思って貸したのに、最終的に「冷たい」「鬼」と罵られて、こんなの耐えられないと思ってもう返さなくていい、今までありがとうと言って絶縁してしまった。大人になってからこういう形で友人を失ったのは、なんていうか、ずっと大切にしていこうと思っていたのにとか、自分のコントロールする力が結局足りないんだろうかとか、色々考えてつらい。 一旦整理して過去に押し込めてしまうために記録しておく。 経緯 去年の12月に8万円貸してほしいというので貸した。過去にも彼にはお金を貸して、でもまともに返済できないままになったことがあったから、「二度と貸さない」と言い渡していた。ただ今回は自分の都合というより家庭の事情で、彼の母親が借りるという。息子経由で息子の友人から借りるってどうなの、とは思うけれど「それがかなりおかしなことだとは分かっているが、お願いでき

    お金を貸して絶縁するだけの話 - やしお
    grisella
    grisella 2019/05/25
    普段全額奢っていたなら借金踏み倒しも大したことないと思ってそう。両者の違いについて相手に理解を求めるより、貧乏な友人とは金のかからない付合いをした方が対等でいられる。一緒にできることが限られてくるが。
  • 天皇個人への肯定と制度への否定が同居すること - やしお

    しばらく前にはてな匿名ダイアリーで「みんな無邪気に天皇を信仰していてびっくり」みたいな記事が上がっていた。改元前後の大晦日みたいな盛り上がり方や、前天皇(上皇)へのみんなのリスペクトを受けて書かれたものだった。 生まれによって数多くの自由が制限される制度があるのは変だ、でも改元自体は面白いイベントだし、上皇という個人については尊敬できる、という感覚が割と一般的なんじゃないかと思っている。アイドルみたいに追っかけてるとか、崩御したら後追い自殺しますといった人は少数派だろう。それで「天皇を信仰している」と言われると「宗教みたいに信仰してるわけじゃなくて、一人の人間としては尊敬しているってだけだよ」と多くの人が答えるんじゃないかと思うし、自分の実感としてもそうなっている。 このあたりのことを自分の中でもせっかくの機会だし(?)整理してみたいと思って。 天皇制の否定 天皇や皇族は基的人権が保障さ

  • 会社命令の自己啓発というふしぎな話 - やしお

    会社で英語の研修の案内が出てきて、 就業時間後に会社で外部講師を呼んで実施 自己啓発なので時間外手当はなし 講座の費用は会社負担 というものだった。 自分で英会話教室に通うことを考えればかなりお得とも言えるし、会社にいるのに残業代が出ないのは損とも言える。これを「仕事外」と見做すか「仕事内」と見做すかによって見え方が違ってくる。 事業部長から部長に「今後はグローバル対応がますます不可避なので各部長は必要な人を明日までにピックアップして申し込むように」というお達しが出て、部長の方から「各課から今日中に受講者を出すように」とのお達しが出て、課長からグループリーダー(自分とか)に「午前中に受講者の選定をしてね」という依頼が来たのだった。大企業しぐさって感じする。 でも「自己啓発だから給料は出ない」というのは、社員のプライベートな時間であって、その使い方を会社側が指示するというのは筋論としては許さ

    会社命令の自己啓発というふしぎな話 - やしお
    grisella
    grisella 2019/04/24
    県職員だった30年前、同形式の自己啓発研修が多種あった。現職の人に聞くと今はかなり減ったそうだ。他機関との交流研修も減少しているとか。財源も人的余裕もないせいかなと言っていた。
  • 人間にもセーフモードがほしい - やしお

    人間はロボットじゃないから、判断力は簡単に低下する。 病気、睡眠不足、貧困、暴力とかで、心が簡単に弱々しくなる。心が弱ってる時は、「都合の悪い可能性」を直視できなくなってしまう。だって、それを直視してしまったらもう、心が壊れてしまうから。 「損して得取れ」って言葉があるけど、それは余裕がある時にしか取れっこない戦略だ。 HPが10しかないのに「一旦ダメージを50らう」なんて選択肢ない。HPが100ある人に「防御コマンド繰り返しててもジリ貧ですよ」「一旦ダメージを50らって次のターンで攻撃しなきゃ勝てませんよ」とか言われたって、HP10の人は「そんなこと言われたって私には無理だよ……」と呟いて、防御コマンドを繰り返すしかない。 誰だって「自分は損している」「自分は馬鹿だ」なんて思いたくない。「自分は最良の選択をしている」と自分で信じたい。だから、当は追い込まれて選択しているだけの「防御

    人間にもセーフモードがほしい - やしお
    grisella
    grisella 2019/02/07
    本来、社会保障によって支えるべき。でも、そういうとこの予算が一番に削られる。対応するのが非正規職員で自らが貧困にあえいでいたり。
  • サラリーマンが何なのかよくわからなかった - やしお

    地方都市から東大に進学した人の書いた、地域に大学がなくて大学生を見かけることもなくて親族や友人に大学生・大卒がいないと、そもそも「大学に行く」というイメージが持てない、という記事↓ 「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由(阿部 幸大) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) が話題になったのを少し前に見て、ああそれは実感としてなんかわかるという気がした。 自分の場合は大学というより「会社」とか「サラリーマン」というのがそれだった。大手メーカーに就職して10年になるけれど、自分で入るまで会社やサラリーマンが何なのかまるで謎だった。それは地域差が主要因というより、「会社員」の持つ説明のしづらさと、それを能動的に説明する人と触れ合う機会が無かったということに尽きるのかもしれない。 岐阜市の出身で、両親とも小さなパチンコ屋の店員だった。小中の同級生を思い出すと、病院院長の息子、新聞販売

    サラリーマンが何なのかよくわからなかった - やしお
    grisella
    grisella 2018/05/07
    いろんな人のこういう話を読みたい。
  • 1