【ニューヨーク=柳沢亨之】米探偵作家クラブ(MWA、本部・ニューヨーク)は26日夜(日本時間27日午前)、優れたミステリー作品に贈る「エドガー賞」を発表した。 最優秀長編部門で候補作となっていた東野圭吾さんの小説「容疑者Xの献身」は受賞を逃した。 「容疑者Xの献身」は1月、他4作品とともに同部門にノミネートされていた。 受賞作は英国生まれの女性作家、モー・ヘイダーさんの「Gone」。ヘイダーさんは、東京でのクラブホステスなどアジア滞在を経て作家となり、在日体験を元にした「TOKYO」という著作もある。 同賞は、ミステリーの祖とされる米作家エドガー・アラン・ポーにちなんだ1946年創設の文学賞で、世界のミステリー界で最も知名度が高い。日本人作家では2004年、桐野夏生さんの「OUT」が同部門で初めてノミネートされたが、受賞を逃していた。