10.19DEEP後楽園大会で“重大発表”があるということは、少し前から聞いていた。発表直後にバックステージで囲み取材を行なうことも含めて、事前にプレスリリースがあったのだ。 こういう場合は大物選手の参戦か引退であることが多い。参戦発表なら嬉しいが、引退もある。しかも、わざわざ予告するということは、かなりの大物だ。だからそれなりに覚悟はしていたのだが、まさか三崎和雄が引退するとは......。 ほとんどの人にとって、三崎の引退は唐突で意外なものだったはずだ。36歳という年齢を考えても、この先の選手生活がそう長くはないだろうという思いはあった。ただ、やはり期待されていたのは、アメリカでの“もう一花”だったのだ。 今年3月、ストライクフォースでのポール・デイリー戦は、そう思わせるだけの試合だった。なにしろデイリーは正真正銘のワールドクラス。UFCでも結果を出しているし、タイトルマッチ経験も豊富
先週の土曜日に行なわれた『UFC152』は、9月1日に行なわれる予定だった『UFC151』が、ダン・ヘンダーソンが怪我したことと、用意された代役のソネンとの試合をジョン・ジョーンズが拒否したことにより中止となり、そのジョーンズの防衛戦として急遽ビクトー・ベウフォードと組まれた。ほかのカードにフライ級の初代チャンピオン決定戦もあり、ブライアン・スタンvsマイケル・ビスピンの男臭い対決など自分的に楽しめるカードが多かった。 スタンvsビスピンの対決は、お互い強気で前に出続けて打撃を出す好勝負で、結果的には、ビスピンの引き出しの多さにスタンは負けたが、スタンの足を止めて打撃にこだわる昭和の男のようなスタイルは、負けても魅力は失なわれずさらに好きになるほどだった。 セミは、本来この『UFC152』でメインイベントの予定だったUFCフライ級王者決定戦のデメトリアス・ジョンソンvsベナビデス。この試
豪華メンバーのワンデイ・トーナメント開催。Glory日本大会の気になるメディア環境 IT'S SHOWTIMEの買収、さらに日本大会の開催発表で話題になったGlory World Seriesが、また新たな話題を“投下”した。12月開催の日本大会で、ヘビー級のワンデイ・トーナメントを開催するというのだ。それも16名参加である。 16人が出場するトーナメントを1日でというのは難しいんじゃないかと思ったら、試合形式は2分2R。これ、ルールの“実験”としてもおもしろいかもしれない。 現在、発表されている出場メンバーは13人。その中にはセーム・シュルト、レミー・ボンヤスキー、ピーター・アーツ、ジェロム・レバンナ、セルゲイ・ハリトーノフといった日本でもおなじみの選手も。またキャリア充実期を迎えているエロール・ジマーマンやグーカン・サキなども名を連ねており、かなり豪華な陣容といっていいだろう。
コーチの愛した数式 グレッグ・ジャクソンのゲーム理論 グレッグ・ジャクソン(38)は、ズボンの後ろポケットからメモ帳を取り出すと、丸と線で出来た蜘蛛の巣状の図をスケッチし始めた。ゲームの木だ。ゲーム理論の分野で、意志決定の順序を分析するために使われるグラフである。ゲームの木では、一つ一つの丸は「ノード」と呼ばれ、特定の状態を指している。線は「枝」とも呼ばれ、意志決定そのものを指す。ゲームの木は、引き分けか、どちらかのプレイヤーの勝ちをしめす最終ノードで終わる。ジャクソンによると、MMAの試合における攻防は、あるひとりの選手から見たゲームの木で説明ができるのだという。 アルバカーキーのジムでは、ジョン・ジョーンズがショーン・ジョーダンとスパーリングをしている。最初の段階では、2人の選手が離れて立っている。ジャクソンはまず、その状態を示すノードを書く。そこから3本の枝を書く。それぞれ、ジョーン
いよいよ開幕のロンドンオリンピックにちなみ、米『レスリング・オブザーバ』紙の最近号を参照しながら、これまでの五輪出身のMMAファイターについてまとめてみたい。 まず下記は、五輪メダリストからMMAファイターに転じた選手のリストである。 【1984年ロスアンゼルス五輪】 マーク・シュルツ (米、フリースタイル82キロ級金メダル、戦績1-0) 【1988年ソウル五輪】 ケニー・マンデイ (米、フリースタイル74キロ級金メダル、戦績1-0) ベン・スパイカー (オランダ、柔道86キロ級銅メダル、戦績0-2 ) 【1992年バルセロナ五輪】 ケニー・マンデイ (米、フリースタイル74キロ級銀メダル) ケビン・ジャクソン (米、フリースタイル82キロ級金メダル、戦績4-2) 小川直也 (日本、柔道重量級銀メダル、戦績7-2) 吉田秀彦 (日本、柔道78キロ級金メダル、戦績9-8) 【1996年アト
6月15日深夜に放送されたTBSラジオ『バナナムーン』でバナナマンは「独自の見解で仮のものである」と断った上で「芸人の勢力構造」を発表した。それはBIG3クラスの「超大御所」を頂点に、その下にお笑い第3世代の「バラエティプレジデント」(ダウンタウン、とんねるず、ウッチャンナンチャン)、「特殊プレジデント」(ダチョウ倶楽部、出川哲朗)が。そして「ビッグ中堅」(今田耕司、東野幸治、千原ジュニア、ナインティナイン、さまぁ〜ず、雨上がり決死隊ら)、「スーパーミドル」(バナナマン、有吉弘行、おぎやはぎ、FUJIWARA、ブラックマヨネーズら)と続き、以下「若手中堅」「若手」「無名」が連なっているというものだ。 そのヒエラルキーでいえば「スーパーミドル」の中でトップクラスといえるバナナマン、有吉弘行、おぎやはぎ、そして山崎弘也と、「ビッグ中堅」に名を連ねるさまぁ〜ずが集結した番組が『キカナイトF』(フ
サバンナ高橋はどこか嘘くさい。 『アメトーーク』の「中学の時イケてないグループに属していた芸人」でも「運動神経悪い芸人」でも他の大多数のメンバーは真実味があるのに、彼だけは切実さが乏しく「ホントかよ?」とツッコミたくなってしまう。 それは高橋が普段から自他共に認める「たいこ持ち」だから感じてしまうことだろう。媚を売って相手に合わせるのが「たいこ持ち」ならば、嘘をつくのも平気だ、と。 高橋は現在の相方であり、柔道部の先輩である八木に取り入り「いじめられも、しごかれもしないポジション」を手に入れたほど生粋の「たいこ持ち」。 「常に明るく、一緒にいて楽しい人間でいることは大前提。そのうえで、いかに相手の世界に自然に入り込むかが勝負」(「COBS ONLINE」インタビュー)と語っている。 そのノウハウが語られたのが『アメトーーク』の「たいこ持ち芸人」だった。 「人生でおごってもらった総額計算した
ニック、ソネン……ネバダ州のドラッグ処分に明暗 5月21日に行なわれたネバダ州アスレチック・コミッション (NSAC) の会議で、UFCの2つのビッグマッチの運命が定まった。結論から言えば、チェール・ソネンにテストステロン使用許可 (TUE)がおり、7月7日UFC148での「アンデウソン・シウバ vsチェール・ソネン」は予定どおり行なわれることとなった。 しかしながら、もう一つのビッグマッチ、「ジョルジュ・サンピエール vs ニック・ディアス」は当面お預けとなりそうだ。コミッションは、ディアスの2度目となるマリファナ陽性に、1年間の出場停止処分を科したからである。出場停止期間は2013年2月3日までとなる。ディアスには、2月4日のカルロス・コンジット戦のファイトマネー30パーセント相当にあたる79,500ドルが罰金として課せられた。 ディアス弁護団が先に、出場停止仮処分の差し止めを求めてN
旅芸人?ビジネスマン?売春婦? ボブ・サップのバトルエンターテインメント! 米MMAサイト「MMA Fighting」のネット番組にボブ・サップが電話出演、アリエル・ハレワニ記者のインタビューに応じた。 ハレワニ記者は終始一貫、サップが無気力試合で試合を食い物にしているとの前提に立ち、そのことを認めさせようという意図をもってサップに切り込んでいる。 サップは終始、芝居じみた声に馬鹿笑いを交えたビーストモードで、ハレワニ記者の質問を良くも悪くもうっちゃりながら回答。45分にわたるロングインタビューは、スイングしないプロレスのような前半戦から、後半にはスイングするシュートファイトの様相を呈し、最後はイライラした記者が電話をぶち切るという緊急事態に発展した。 この異常なインタビューをじっくり視聴したので、その模様をレポートしたい。サップがアメリカのMMAメディアに登場することは珍しい。 まずイ
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