既に何度か書いたように、リビアには新たなスターが誕生した。彼の名はハリーファ・ハフタル氏だ。彼の率いるリビア国民軍は、破竹の勢いで勢力を、拡大していると言われている。 もう一人のスターは、前首相のアブドッラ―・アルシンニー氏だ。彼は現首相のマイテーク氏を認めない。首相の座からも降りないと息巻いている。リビア議会の決定によるマイテーク氏を、首相として認めないというのは、そのわけがあってのことだが、これらの混乱は、リビア国内に幾つもの勢力が、存在することにあるだろう。 マイテーク首相の後ろには、ムスリム同胞団が付いており、リビアの一大勢力となっている。彼らムスリム同胞団には組織力があり、侮れない存在だ。 こうした混乱がリビアで生まれているのは2011年にカダフィ大佐を打倒した後、新生リビアには堅固な政府機構が、誕生しえなかったからだ。カダフィ大佐のような剛腕をふるう、カリスマ的なリーダーが、い