いよいよ劉慈欣の記念すべき長篇デビュー作品、『超新星紀元』発売となりました! 早くも、読了したぞ! という方はいらっしゃるでしょうか? 本欄では、本作の訳者である大森望氏によるあとがきを掲載します。 訳者あとがき 大森 望 お待たせしました。《三体》三部作で世界を震撼させた中国SFの巨星・劉慈欣の記念すべき第一長篇『超新星紀元』をお届けする。 時は現代。太陽系から八光年の距離にある恒星が超新星爆発を起こし、やがて地球に大量の放射線が降り注ぐ。その中に含まれる未知の宇宙線には、人体細胞の染色体を破壊する致命的な効果があった。一年後にも生きていられるのは、染色体に自己修復能力がある若い人類──その時点で十二歳以下の子どもたち──だけ。いまから一年後の世界では、大人たちがすべて死に絶え、人類文明は十四歳未満の子どもたちに託される。子どもしかいない"超新星紀元"の社会は、いったいどうなってしま
![《三体》三部作にまっすぐつながる劉慈欣らしさが濃縮された一冊――劉慈欣『超新星紀元』訳者・大森望氏あとがき|Hayakawa Books & Magazines(β)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c16a59fe6c6d04304336d28e7fd8742c9bf2444d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F109582117%2Frectangle_large_type_2_69b39e0ee7dc62aff222da0691a504c9.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)