システムを合理化するなら、まず他部門と交流しよう:情報マネージャとSEのための「今週の1冊」(15) 情報システムを全体最適化するためにはどうすれば良いのか? そのポイントはビジネスプロセスの可視化とSOA、クラウド、オープンソースの活用にある。だが、実はそれ以上に大切な鍵も存在する。 近年、多くの情報システム部員が苦しんでいる。経営企画部や経理部長などからは「サーバの台数が多すぎる。運用保守コストが高過ぎではないか」などと責められ、ユーザー部門から「ちよっとシステムを改修したい」と言われて費用を概算してみれば、テータ連携している複数のシステムの改修が必要になるため、多額のコストと手間が掛かることが判明し、「なぜたったこれだけのことに……」などと非難される。 情報システム部門にとって、それが長年の慣習だったとはいえ、これまでユーザー部門に求められるがまま、その場その場でシステムを増改築して