「ミャンマー空軍機の爆弾が中国雲南省の農村に着弾し4人が死亡、9人がけがをした」 中国国営新華社通信が3月14日に配信したこのニュースを読んだとき、一瞬、意味を理解できなかった。「爆弾が着弾した」という表現があまり見慣れないからだ。しばらく考えた。「ミャンマーの空軍機が中国の領空を侵犯し、雲南省の農村を空爆して中国人を殺害した」という意味であることに気付いた。 今年初め、ミャンマー政府軍と同国北部の中国系少数民族コーカン族など複数の武装勢力との内戦が勃発した。戦火から逃れるために3万人以上の難民が国境を越え中国側に流れ込んでいる。 「ミャンマーの空軍機は、武装勢力の兵士を追跡しているうちに中国領空に入り、誤ってサトウキビ畑で農作業をしていた中国人農民を攻撃した可能性がある」(中国の外交関係者) 誤爆とはいえ、中国にとって屈辱的な出来事である。にもかかわらず、新華社は「ミャンマー空軍が越境攻