お菓子はお菓子だ。ドーナツはドーナツだし、バームクーヘンはバームクーヘンである。ドーナツを食べたい時にスイーツを食べたいとは思わないし、スコーンを買ってきた時に、ちょっとスイーツを買ってきたとは言わない。スイーツという異様な広範囲をフォローする言葉には何か、その菓子本来の実力を覆い隠してしまうベールのような作用がある。 そのくせ、グリコのいちごポッキーのことはスイーツとは言わないし、ブルボンのバームロールのことも、ロッテのチョコパイのことも、森永のデセール・ドールのことも、スイーツと言っている人は見たことがない。スーパーで特価で売られているものはスイーツではないのだろうか。どれも優秀なお菓子なのに。 スイーツ選民主義なのか。 * * * だからつまりなんというか、わたし自身はスイーツ(笑)なのかもしれないし、甘いものは好きなのだけど、強烈な思い入れみたいなものがない。値のはるものを一口のた
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