韓国の言語表現といえば、おなじみのハングル。街中の看板を見ていると、たまに漢字もあるが、多くはハングルで書かれている。名刺をもらってもハングルと英語表記だけで、漢字を使っていない人も多い。だが、韓国の姓はすべての漢字がある。キム(金)、イ(李)、パク(朴)の3大姓やソヌ(鮮于)、ナムグン(南宮)などの2文字姓にしてもすべて漢字がある。自国固有の文字を尊重するため、漢字をある意味放棄した韓国だが、漢字に接する少ない機会のひとつが自分の名前なのである。その名前を漢字で書けない人がたくさんいるという恐るべき事実が明らかになった。朝鮮日報日本版の記事から紹介する。 成均館大の李明学(イ・ミョンハク)教授が「教養国語」を履修している新入生384人の漢字能力を調べたところ、自分の名前を漢字で書けない学生が78人もいた。これは全体の2割に当たる。また、自分の両親の名前を漢字で書くことができない学生も、