(アルミニウム)電解コンデンサは、電源回路には必ず必要な部品です。この電解コンデンサには寿命があります。 電解コンデンサの寿命に影響を与える条件は環境条件では、温度、湿度、気圧、振動などであり、電気的条件では印加電圧、リプル電流、充放電などがあります。この中で寿命を決める大きな要素が温度とリプル電流による発熱となります。 ではこれから電解コンデンサの寿命について説明します。 なぜ電解コンデンサに寿命があるのか電解コンデンサの構造によって寿命が存在します。 電解コンデンサはアルミ箔の電極と絶縁紙を交互に重ね、ロール状に巻き込んである構造をしています。このロール状にしたものをアルミの筒に入れ、ゴムで封止しています。また絶縁紙には静電容量を増やすために電解液と呼ばれる油が含浸されています。 絶縁紙に含浸された電解液は時間が経つと、封口ゴム(封止ゴム)を浸透して外部に漏れ、蒸発し、抜けていきます。