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ブックマーク / note.com/kingyogyogyo (1)

  • ごろつきと花屋|金魚風船

    3月の第3土曜日。 目を覚ますと頭がかち割れそうな痛みに襲われた。 「うう…」 枕に顔をぐりぐりと押し付けて、少しでも痛みを分散させようともがく。 しかし、そんなことで痛みが和らぐわけもなく、カーテンの隙間から近所の子供たちの笑い声が駆け抜けていった。 土曜日は正直である。 無理はしていないと自分にどれだけ言い聞かせても、平日の疲れはしっかりとやってくる。 その疲れが私の場合、頭痛としてよく症状に表れた。 時計を見ると、もう14時近い。 流石にまずいと思い、布団から重い体を起こして、リビングへと向かう。 頭痛の影響なのか、心なしか視野が狭い気がした。 テーブルには、昨夜にべた弁当の容器がそのまま置かれている。 昨日の自分にうんざりしながら、棚の上に置かれた頭痛薬の箱に手を伸ばした。 しかし…。中身は空っぽであった。 どれだけ中を覗いても、何重にも折りたたまれた薬の説明書しかない。 先週

    ごろつきと花屋|金魚風船
    gui1
    gui1 2021/04/16
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