先の項で『岩と雪ベストセレクション』にぼくの『登山と「神話」』が取り上げられたとして、その内容がデジタル化されている<高田直樹ドットコムへようこそ>なるサイトを紹介しました。しかし正しくは、その冒頭の1章「スポーツ神話について」のみでした。正確を期してここで訂正しておきます。 さて、前に示したこの本の紹介文で、冒頭に掲げられている作品は、本多勝一氏の「パイオニアワークとはなにか」であり、そして二番目は吉田二郎氏の「スーパーアルピニズム試論」でした。 ところで、この二方とも、大変問題のある方です。 吉田二郎氏というのは、「鹿島槍研究」という鹿島槍ヶ岳のバリエーション・ルートを詳述した大変優れた本の著者でした。 ところが、幾つかのルートについて、単独で初登したという記録に疑いが持たれたのです。ぼくが第二次RCCに入った頃に大きな問題となっていて、東京の会合に出るといつもこの問題が議論されていま