(※長くなってしまったので、お急ぎの方は小見出しのみ、どうぞ。) JR福知山線の脱線事故について、昨晩、NHKスペシャルを見た。 そして、記事もさまざま読んだ。 ありがちな表現だけれど、事故は起こるべくして起こった――と、 そう書くしかないのではないか。そんな気持ちになった。 ●あがいても……、抗えない運命に吸い込まれるように。 しかし、その一方で、事故の瞬間に、 こんなことに巻き込まれまいとあがき、うめいた、 人間のドラマもあった――と、感じ始めている。 乗客にあったのはもちろんのことだが、 それは運転士、車掌、指令たちにもあった。 なのに……、人の力ではどうしようもない、抗えない運命が、 ぽっかりと口を開けて待ち構えていて、その中に飲み込まれてしまった。 ※※ ●運転士。ブレーキレバーを握り締めたまま絶命……。 昨日、29日、事故車両を運転していた運転士、高見隆二郎さんの遺体が収容され